2012年の出荷台数シェアをOS別に見ると、米Appleの「iOS」が前年の58.2%から62.5%に拡大する見通し。これに対して米Google の「Android」は同38.7%から36.5%に低下し、カナダResearch In Motion(RIM)の「BlackBerry」も同1.7%から1%に低下するとIDC は見ている。
IDCのリサーチディレクター Tom Mainelli氏は、「iPadは3月に第3世代の新製品が登場して以来、販売が減速する兆候がほとんど 見られない」と説明。「高解像度のRetinaディスプレイ、高速LTE回線への対応が奏功し、既存ユーザーに買い替えを促した。前モデ ルのiPad 2を399ドルに値下げして販売していることの効果も表れている。Appleがうわさ通り300ドルを切る7インチモデルを出せば同 社の市場支配はさらに強まる」と述べている。
市場調査会社の米IDCは現地時間2012年6月14日、同年におけるタブレット端末の世界出荷台数予測を従来の1億610万台から
1億740万台に上方修正した。同様に2013年の予想をこれまでの1億3740万台から1億4280万台に引き上げ、2016年には2億2210
万台に達すると見込んでいる。
2012年の出荷台数シェアをOS別に見ると、米Appleの「iOS」が前年の58.2%から62.5%に拡大する見通し。これに対して米Google
の「Android」は同38.7%から36.5%に低下し、カナダResearch In Motion(RIM)の「BlackBerry」も同1.7%から1%に低下するとIDC
は見ている。
IDCのリサーチディレクター Tom Mainelli氏は、「iPadは3月に第3世代の新製品が登場して以来、販売が減速する兆候がほとんど
見られない」と説明。「高解像度のRetinaディスプレイ、高速LTE回線への対応が奏功し、既存ユーザーに買い替えを促した。前モデ
ルのiPad 2を399ドルに値下げして販売していることの効果も表れている。Appleがうわさ通り300ドルを切る7インチモデルを出せば同
社の市場支配はさらに強まる」と述べている。
今後はWindows RT端末や、低価格の普及機が登場し、消費者の注目を集めるという。ただしIDCは「Windowsタブレットは市場全
体の出荷台数を押し上げる効果はあるが、必ずしもiPadやAndroidのシェアを奪うわけではない」としている。
併せてIDCは電子書籍端末の出荷台数予想を下方修正した。第1四半期の出荷台数が期待外れだったこと、低価格タブレット端
末が電子書籍端末の需要に大きな影響を与えていることを考慮し、2012年は前年の2820万台から約2800万台へと横ばいで推移す
ると予測する(関連記事:2012年Q1の世界タブレット出荷台数、iPadのシェア拡大、Kindle Fireは大幅減)。