【最近の研究】記憶力の低下、集中力の低下、思考困難・・・新型コロナウイルス感染は認知障害と関連、それが長期にわたって持続する

【最近の研究】記憶力の低下、集中力の低下、思考困難・・・新型コロナウイルス感染は認知障害と関連、それが長期にわたって持続するアーカイブ

最終更新 2024/03/07 15:16

影のたけし軍団 ★

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New England Journal of Medicineに掲載された最近の研究では、研究者らは、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2（SARS-CoV-2）によって引き起こされる
2019年コロナウイルス感染症（COVID-19）の持続レベルが異なる成人の認知機能を評価した。

彼らの結果は、新型コロナウイルス感染症が測定可能な認知障害と関連しており、それが長期にわたって持続する可能性があることを示唆している。

記憶力の低下、集中力の低下、思考困難などの症状を伴う「ブレインフォグ」の最初の文書化された症例は、早くも2020年に出現しており、
新型コロナウイルス感染症が長期的な認知的影響を与える可能性があることが示されている。

この現象はよく知られていますが、不足しているのは、それがどのように持続するのか、認知機能のどの側面が最も影響を受けるのかについての情報です。

この研究で研究者らは、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）発症後の認知障害は定量化可能であり、病気の重症度や期間に関連する共変量と関連しているはずだと仮説を立てた。

彼らの2番目の仮説は、新型コロナウイルス感染症の症状が長期化している人は、脳霧や記憶力の低下など、より目に見える記憶力や実行機能の障害を示すはずだというものだった。

彼らは、18歳以上の3,099,386人を対象にSARS-CoV-2感染症の有病率を追跡するコホートベースの研究を実施した。このうち 80 万人が認知評価と追跡調査に招待されました。

参加するには、SARS-CoV-2診断検査で陽性結果が出たか、新型コロナウイルス感染症の疑いがあり、12週間以上症状が続いている必要がある。

さらに、SARS-CoV-2免疫グロブリンG抗体を持つワクチン接種を受けていない人々と、全サンプルから無作為に選択されたその他の人々も含まれた。

参加者として招待された 80 万人のうち、34.6% がアンケートに回答し、141,583 人が少なくとも 1 つの認知テストタスクを完了し、112,964 人が 8 つすべてを完了しました。

SARS-CoV-2に一度感染した人のうち、パンデミックの初期に感染した人は、その後に感染した人に比べて全体的な認知スコアの大幅な低下と関連していた。

平均して、病気が長く続いたり、入院したり、パンデミックの初期に感染した人は、新型コロナウイルス感染症に感染したことがない人よりも全体的な認知スコアが低かった。

多変量回帰の結果は、初期段階（元のウイルスまたはアルファ変異体が優勢だったとき）に感染した人々は、アルファ変異体またはオーミクロン変異体に感染した人々よりも高い認知機能の低下を示したことが示されました。

同様に、持続的かつ未解決の症状のある人では、新型コロナウイルス感染症に感染したことのない人に比べて、また、入院していない人に比べて、入院した人では、より大きな減少が見られました。

ワクチン接種状況に基づいて認知的利点が観察され、2回以上の接種を受けた人が最も優れた成績を収めた。

結論
この大規模サンプルの地域ベースの研究は、新型コロナウイルス感染症が長期的かつ定量化可能な認知障害と関連している可能性を示唆しています。

https://www.news-medical.net/news/20240304/COVID-19-linked-to-long-lasting-cognitive-deficits-study-finds.aspx

大規模なコミュニティサンプルにおける新型コロナウイルス感染症後の認知と記憶
https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2311330

2024/03/07 11:35:42