【ワールドメイト】深見東州【宗教界のお笑い芸人】★15アーカイブ最終更新 2024/11/30 02:3856.神も仏も名無しさんvTFzK4.コスモメイトの「大除霊」・前世で三千人以上殺している「二男の病気を治すために必要だとして、六千五百万円だましとられた」そんな訴訟が1994年5月、東京地裁に起こされました。訴えたのは東京に住む商社部長代理A氏(50)とその妻(46)。慰謝料を含め約八千五百万の支払いを求めています。訴えられたのは除霊や救霊の”超能力”を売りものにするコスモメイトと主宰者、深見青山氏。 訴状や関係者の話によると、A夫妻の二男(18)が1986年夏、原因不明の病気で意識混濁状態になったのがきっかけ。病院でもたしかな原因がわからないまま推移し、夫妻は不安をつのらせました。ある人から「すばらしい霊能力がある」と深見氏を紹介され、翌87年6月に面会。深見氏の”鑑定”はこうでした・・・。 二男の前世は殿様。父親のA氏が家老、A夫人は勘定役で三千人以上を殺している。こんなに悪い因縁があるので、その何倍もの人を救わないと二男の病気を治す許しが神様から出ない。 深見氏はさらに、母の実家の家系などさまざまなマイナス要因を指摘した、といいます。2024/11/19 11:46:101000すべて|最新の50件57.神も仏も名無しさんvTFzK三千人以上もの人を救うにはどうすればよいか。そこで「救霊師」の資格を取るようすすめられました。相談者に取りついているたたり霊、うらみ霊、先祖霊などを改心させ、霊界に導くことのできる有資格者。「今回、神様の許しで特別に許された者だけがなれる」と説明されました。ただし、資格を得るには一人七百万円、夫妻で一千四百万円が必要だということです。 いくつもの病院を回り、見放され、東洋医学でも治療方法がわからない。「霊能者」と称する人も訪ねたけれど、二男はよくならない。そんなとき、「救霊師になって奉仕すれば多くの人を救うことができる」と断言する深見氏のことばが”最後の望み”のように思えてきました。 コスモメイトが養成する”霊能者”には救霊師のほか、「九頭龍師」や「薬寿師」があります。有資格者は「神人合一の人」である深見青山氏の直弟子として「救霊」「除霊」の活動ができる。「救霊師」は主として神霊世界の霊を扱い、「九頭龍師」は主に現世利益を担当。病気なおしや金運、事業運、結婚運などに力を発揮するとか。ただし、その資格を得るのには金がかかります。 A氏夫妻の場合、「救霊師」資格に二人で千四百万円。「九頭龍師」と「薬寿師」資格に二千二百万円でした。夫妻が払ったのはそのほか、コスモメイトの関連組織「皇大神社」設立準備金百十万円。二男を原因不明の病気から救わなければ・・・その一心からでした。 資金調達のために都内の持ち家を売却。売却代のほぼすべてをコスモメイトに注ぎ込みました。 子供の生命だけではない。A氏自身の生命もあぶない。「八年で寿命切れます」「死因、肝臓ガン」・・・そんな”予言”を書いた色紙を深見氏から渡されました。 前世であやめた三千人を上まわる人を救うため、A夫人は連日、「救霊師」の活動に励みました。「救霊師」の活動そのものは、そんなにむずかしくありません。マニュアルがあるからです。相談者を相手の「救霊」は一日平均三件。一件あたり五万円から三十万円。すべてコスモメイトへの「奉仕」活動です。弁護団は四年半にわたる「救霊」活動で総額一千二百万円程度の奉仕をしたと見ています。2024/11/19 11:46:2758.神も仏も名無しさんvTFzK 子供の病状は一進一退。それが、「もしかしたら」というかすかな希望につながったのかもしれません。コスモメイト入会にあたり、他の「宗教」とはいっさい手を切ること、そうしないと救われない、ともいわれたそうです。・・・そんなことが、夫妻が「おかしい」と気づくのを遅らせた要因だったかもしれない、と担当弁護士はいいます。 A氏夫妻にとって決定的な衝撃は、深見氏が内部で語っていたとされることばが、A夫人の耳に入ったことです。「A夫妻は奉仕しているけれど、(二男が)治るわけがない」・・・ショックでした。 A夫妻の提訴にたいしてパワフルコスモメイトの広報室は「脅迫して物品を販売したり、お玉串などを強制したことはない。裁判の過程で誠心誠意を示し、誤解が解けるようお答えしたい」とコメント。さらに「昨年(93年)春、ある幹部の造反分派騒ぎがあったとき、A夫妻は誤解されたのではないか」とのべました。 93年春の騒ぎとは、コスモメイト設立以来の幹部や本部事務スタッフ多数が退職したり解雇された事件。このうち二人の女性が「無理やり身体にさわるなどセクシャル・ハラスメント(性的いやがらせ)を受けた」として深見青山氏を告訴しています。・宗教書ブームの陰で コスモメイトの主宰者深見青山氏(本名・半田晴久)は1951年、兵庫県生まれ。学生時代から世界救世教や大本などの宗教を遍歴しました。同志社大学卒業後、東京の会社に勤務。そのころ、十七歳年上の”霊能力”を持つとされる女性と知り合いました。この女性とコンビを組み、深見氏も霊能力を”開発”。訪問販売や学習塾経営と並行して宗教活動に入った、とされています。 東京・西荻窪で「コスモメイト」を旗揚げしたのは1985年。翌86年には同じ西荻窪で大川隆法氏(本名・中川隆)が「幸福の科学」の活動を開始しています。当時、深見氏34歳、大川氏29歳。これに、同年配の麻原彰晃(同・松本智津夫)の「オウム真理教」が加わり、90年代初期の”新・新宗教ブーム”のなかで話題になりました。 三者の共通点は、本の出版を布教の柱にすえたこと。深見氏も「愛の守護霊」「大金運」(以上扶桑社)、「大除霊」「大創運」(以上角川文庫)、「神霊界」(日本文芸社)といった本や、「悪霊の呪い」「守護霊活用術」「受験に克つ」などのビデオを次々発売。書店の宗教書コーナーでは、大川氏らとベストセラーを競い合いました。2024/11/19 11:46:4359.神も仏も名無しさんvTFzKこれまでに「コスモメイト」「パワフルコスモメイト」「コスモワールド」と名称を幾度となく変え、宗教行事をかたった詐欺的な商法で問題になったことがある集団。事実、コスモメイト時代の1996年5月には64億円の所得隠しを指摘され、法人税法違反(脱税)の刑事告発こそ見送られたものの、悪質な所得隠しに適用される重加算税を含めた約30億円を追徴課税されている。おまけに、93年3月には強制猥褻行為を受けたとして、元社員が深見氏を本名の半田晴久で横浜地裁に提訴。氏はすぐさま和解金を支払い和解した(井上トシユキ)(サイゾー2000年5月号掲載)2024/11/19 11:53:4660.神も仏も名無しさんurCBK●小学館週間ポスト1994年10月21日号(抜粋)「 深 見 教 祖 の 話(テープより) 」<ある意味では、宗教を求めている人たちの幸せというのは、宗教観念と宗教的な陶酔の世界の中に苦しみを忘れたり、不幸だったり、悲しかったり、つまらない人生だったら因縁だと思うことで救われるわけだね。自分の努力が足りなかっんだと思うと、過去がかえってこないから。因縁なんだと思うと救われるんだね、心が。その観念と陶酔の中に自分は幸せになっている。しかし本音をいうと、そんな幸せなんてくそくらえ、だ。目をさませ。宗教なんかなんだ、といいたいんだね。それで終わっちゃうと、何を頼りにして生きていけばいいかわからない人がいるわけだから、宗教家でやろうと思ったらいっぱい観念をつくって、いっぱい陶酔して(させて)あげて、ふわっというふうにしてあげるほうが幸せだ。しかし、幹部はそうあっちゃいかんね。それがわかっていて、幸せをつくってあげなきゃいけないわけだ。上のレベルまでいったら、壁を払拭してこえなきゃいかんね。 そうすると、幹部(は)・・・すばらしい人間、神に近い人間になれる。全 会 員 が な る の は 無 理 だ よ ね。><本当のことをいうと、みんな神社にさえ行けばいいや、コスモメイトに入っても意味はないから(笑い)、もっと悪いところへ行く。完璧じゃありませんよ、われわれは。世の中には、悪い人というのはいっぱいいるんだ。一番ましなところに置いてあげなければいかん。いっちゃいかん、いいたくなるけれども(笑い)、そこは辛抱しなきゃいかん・・・・本当はそうなんだ。だから、神の世界はそうなんです。仏様だ、倫理だ、道徳だ、何々教だ、新興宗教というのは大いに間違っているね>2024/11/19 12:54:0161.神も仏も名無しさんurCBK★ 小学館週間ポスト1994年10月21日号(抜粋)「深見東州教祖http://www.fukami.com/の話(テープより)」<宗教的な神社なんてなければ、宗教法人でもなんでもなければ、ほんとうのことはいつでも話ができる。もっと好きなことができるよね。宗教的な像を僕にあてはめようとしやがってね。本 当 に 腹 が 立 つ の は 会 員 だ><当然のことながら、神様はわかっていてくれるだろうとか、神様は知っていてくれる、 み ん な う そ で す・・・仏様や、守護霊さんや、神社の神様、天界の神様というのはわかってなんかくれないです・・・・◎神(スシン)(パワフルコスモメイトが最高神とする神)は知っていますよ。知ってくれても、何も動きません。大げさに、仰々しく、エネルギッシュに、何回も長時間アピールしなければ動いてなんてくれませんよ。私が動かないのと同じですよ。そ れ ほ ど 文 句 が あ る な ら、 呪 い を か け て み ろ。(呪いをかけてきた人の)顔がわーっと浮かんでくるまでいったら電話してあげるわ。・ ・・中途半端なこだわりができたために、思い切ったことができなくなってしまったんですよ。中途半端に尊敬なんかされて何もできなくなってしまっているから。何といわれようとも、私はやりぬく決心をしましたよ。宗教臭くなってはいかん。抹香臭くなってはいかん。宗教というのは、人間を本当に、ばかにする。神さんなんかほっとけ>別の元幹部の話。「そのころ(90年から91年にかけて)だと思うんですが、オーストラリアを中心に海外資産を手当たり次第買い漁ってしまったために、コスモメイトの収入より支出が越える事態になったんです。そこでいろいろな行事や秘法を考えだして、一挙に収入を増やそうとしたわけです」2024/11/19 12:54:4362.神も仏も名無しさんurCBK訴状によると、92年の二月に行われた「神業」と呼ばれる宗教活動中にA子さん(当時30歳)が発言したところ深見被告からいきなり「言い訳するんじゃない」と怒鳴られ、約20回にわったてA子さんは殴打される。6月に退社の相談に出かけたところ、深夜に3時間も待たせたうえで、A子さんの意向を聞く前に「体調が悪いと言っているらしいが、君は更年期障害だ」と決めつけたり、「君は過去に男を知っているから疼くんだ」「だから最低、週に2回は男性と性関係をもったほうが良い」などと言って、午前6時頃、テーブルの反対側から飛びかかり(略)布団の上に押し倒して、A子さんの口の中に舌をいれてきた。そして、衣服をめくり上げ、ブラジャーをはずして、乳首に口を当て、吸い付く。抵抗するA子さんを押さえつけて、A子さんの下腹部に手を移したところ、A子さんが生理中で血が肌着ににじんでいたのにびっくりして手を離した。(略)以上、「新興宗教ブームと女性」 いのうえせつこ著 新評論発行 より抜粋。この本にはA子さん他の話がのっているので読まれるといいと思う。なお、裁判の結果は、深見氏側が事実を認め、被害者の謝罪要求に対しては、「週刊誌で報道されたので、それで謝罪広告に変えさせてほしい」と言い、女性2名に対して和解金1100万円を支払った。2024/11/19 12:56:2663.神も仏も名無しさんurCBK宗教年鑑より (前略)しかし前記した通り、九三年、教団は内紛=労働問題を抱えた。元職員たちによる深見批判(問題視されたのは深見による暴力事件、セクハラなど。フロッピー文書の形をとっていた)、その露顕と解雇、『サンデー毎日』四月一八、二五日号などでの報道、職員たちによるJR西荻窪駅前でのビラ撒き、裁判――といった経過をたどった。 職員たちは五月、経営側の団交拒否で労働基準局に訴え、都労委で不当労働行為や未払い賃金に関し、話し合いを進め、うち十七人は東京地裁にも不当解雇、地位保全で訴えを起こした。リーダー層は尾行され、その自宅には何物かの手で電話盗聴器を仕掛けられるなど、不穏な動きも伝えられたが、ワールドメイト側は解決金六千万円を提示、同年夏に和解した。さらに女性職員の二人は深見青山から強制猥褻行為を受けたとして横浜地裁に訴えを起こし、五月の第一回公判には深見も、その代理人も姿を見せなかった。七月の第二回公判では代理人だけが出廷、裁判長から深見側が訴えに反論するのかしないのか促される場面もあった。十一月、同裁判は教団側が女性二人に和解金千百万円を支払うことで決着した。 ワールドメイトの難はこれで終わらず、翌九四年には信者による玉串料返還請求訴訟(慰謝料を含め一億円など)が提起された。また東京国税局はワールドメイトに対し脱税の疑い(所得の申告漏れ。推定四十億円、脱税額ニ八億円と伝えられる)で二回にわたって強制調査を行ない、深見青山が一度は東京地検による逮捕を覚悟する事態も生まれた。この脱税問題では教団側が東京国税局を相手どって十三億円の損害賠償を求める訴えを起こすなど、未だ(九五年二月現在)決着を見ていない。2024/11/19 12:57:45
【政治】「なぜ政治家は少子化対策に無関心なのか?」石破さんの正直過ぎる回答「だって子どもが増えても、投票ができるようになるのは18年後だから」(古市憲寿)ニュース速報+291036.22025/01/23 08:11:39
・前世で三千人以上殺している
「二男の病気を治すために必要だとして、六千五百万円だましとられた」
そんな訴訟が1994年5月、東京地裁に起こされました。訴えたのは東京に住む商社部長代
理A氏(50)とその妻(46)。慰謝料を含め約八千五百万の支払いを求めています。訴えられ
たのは除霊や救霊の”超能力”を売りものにするコスモメイトと主宰者、深見青山氏。
訴状や関係者の話によると、A夫妻の二男(18)が1986年夏、原因不明の病気で意識混濁
状態になったのがきっかけ。病院でもたしかな原因がわからないまま推移し、夫妻は不安をつの
らせました。ある人から「すばらしい霊能力がある」と深見氏を紹介され、翌87年6月に面会。
深見氏の”鑑定”はこうでした・・・。
二男の前世は殿様。父親のA氏が家老、A夫人は勘定役で三千人以上を殺している。こんなに
悪い因縁があるので、その何倍もの人を救わないと二男の病気を治す許しが神様から出ない。
深見氏はさらに、母の実家の家系などさまざまなマイナス要因を指摘した、といいます。
られました。相談者に取りついているたたり霊、うらみ霊、先祖霊などを改心させ、霊界に導く
ことのできる有資格者。「今回、神様の許しで特別に許された者だけがなれる」と説明されまし
た。ただし、資格を得るには一人七百万円、夫妻で一千四百万円が必要だということです。
いくつもの病院を回り、見放され、東洋医学でも治療方法がわからない。「霊能者」と称する
人も訪ねたけれど、二男はよくならない。そんなとき、「救霊師になって奉仕すれば多くの人を
救うことができる」と断言する深見氏のことばが”最後の望み”のように思えてきました。
コスモメイトが養成する”霊能者”には救霊師のほか、「九頭龍師」や「薬寿師」があります。
有資格者は「神人合一の人」である深見青山氏の直弟子として「救霊」「除霊」の活動ができる。
「救霊師」は主として神霊世界の霊を扱い、「九頭龍師」は主に現世利益を担当。病気なおしや金
運、事業運、結婚運などに力を発揮するとか。ただし、その資格を得るのには金がかかります。
A氏夫妻の場合、「救霊師」資格に二人で千四百万円。「九頭龍師」と「薬寿師」資格に二千二
百万円でした。夫妻が払ったのはそのほか、コスモメイトの関連組織「皇大神社」設立準備金百
十万円。二男を原因不明の病気から救わなければ・・・その一心からでした。
資金調達のために都内の持ち家を売却。売却代のほぼすべてをコスモメイトに注ぎ込みました。
子供の生命だけではない。A氏自身の生命もあぶない。「八年で寿命切れます」「死因、肝臓
ガン」・・・そんな”予言”を書いた色紙を深見氏から渡されました。
前世であやめた三千人を上まわる人を救うため、A夫人は連日、「救霊師」の活動に励みまし
た。「救霊師」の活動そのものは、そんなにむずかしくありません。マニュアルがあるからで
す。相談者を相手の「救霊」は一日平均三件。一件あたり五万円から三十万円。すべてコスモメ
イトへの「奉仕」活動です。弁護団は四年半にわたる「救霊」活動で総額一千二百万円程度の奉
仕をしたと見ています。
しれません。コスモメイト入会にあたり、他の「宗教」とはいっさい手を切ること、そうしない
と救われない、ともいわれたそうです。・・・そんなことが、夫妻が「おかしい」と気づくのを遅
らせた要因だったかもしれない、と担当弁護士はいいます。
A氏夫妻にとって決定的な衝撃は、深見氏が内部で語っていたとされることばが、A夫人の耳
に入ったことです。
「A夫妻は奉仕しているけれど、(二男が)治るわけがない」
・・・ショックでした。
A夫妻の提訴にたいしてパワフルコスモメイトの広報室は「脅迫して物品を販売したり、お
玉串などを強制したことはない。裁判の過程で誠心誠意を示し、誤解が解けるようお答えしたい」
とコメント。さらに「昨年(93年)春、ある幹部の造反分派騒ぎがあったとき、A夫妻は誤解
されたのではないか」とのべました。
93年春の騒ぎとは、コスモメイト設立以来の幹部や本部事務スタッフ多数が退職したり解雇
された事件。このうち二人の女性が「無理やり身体にさわるなどセクシャル・ハラスメント
(性的いやがらせ)を受けた」として深見青山氏を告訴しています。
・宗教書ブームの陰で
コスモメイトの主宰者深見青山氏(本名・半田晴久)は1951年、兵庫県生まれ。学生時代
から世界救世教や大本などの宗教を遍歴しました。同志社大学卒業後、東京の会社に勤務。そのこ
ろ、十七歳年上の”霊能力”を持つとされる女性と知り合いました。この女性とコンビを組み、
深見氏も霊能力を”開発”。訪問販売や学習塾経営と並行して宗教活動に入った、とされていま
す。
東京・西荻窪で「コスモメイト」を旗揚げしたのは1985年。翌86年には同じ西荻窪で大
川隆法氏(本名・中川隆)が「幸福の科学」の活動を開始しています。当時、深見氏34歳、
大川氏29歳。これに、同年配の麻原彰晃(同・松本智津夫)の「オウム真理教」が加わり、
90年代初期の”新・新宗教ブーム”のなかで話題になりました。
三者の共通点は、本の出版を布教の柱にすえたこと。深見氏も「愛の守護霊」「大金運」(以上
扶桑社)、「大除霊」「大創運」(以上角川文庫)、「神霊界」(日本文芸社)といった本や、
「悪霊の呪い」「守護霊活用術」「受験に克つ」などのビデオを次々発売。書店の宗教書コーナー
では、大川氏らとベストセラーを競い合いました。
事実、コスモメイト時代の1996年5月には64億円の所得隠しを指摘され、法人税法違反(脱税)の刑事告発こそ見送られたものの、悪質な所得隠しに適用される重加算税を含めた約30億円を追徴課税されている。
おまけに、93年3月には強制猥褻行為を受けたとして、元社員が深見氏を本名の半田晴久で横浜地裁に提訴。氏はすぐさま和解金を支払い和解した
(井上トシユキ)
(サイゾー2000年5月号掲載)
「 深 見 教 祖 の 話(テープより) 」
<ある意味では、宗教を求めている人たちの幸せというのは、宗教観念と宗教的な陶酔の世界の中に苦しみを忘れたり、不幸だったり、悲しかったり、
つまらない人生だったら因縁だと思うことで救われるわけだね。自分の努力が足りなかっんだと思うと、過去がかえってこないから。因縁なんだと思うと救われるんだね、心が。
その観念と陶酔の中に自分は幸せになっている。
しかし本音をいうと、そんな幸せなんてくそくらえ、だ。目をさませ。宗教なんかなんだ、といいたいんだね。それで終わっちゃうと、
何を頼りにして生きていけばいいかわからない人がいるわけだから、宗教家でやろうと思ったらいっぱい観念をつくって、いっぱい陶酔して(させて)あげて、
ふわっというふうにしてあげるほうが幸せだ。
しかし、幹部はそうあっちゃいかんね。それがわかっていて、幸せをつくってあげなきゃいけないわけだ。
上のレベルまでいったら、壁を払拭してこえなきゃいかんね。 そうすると、幹部(は)・・・すばらしい人間、神に近い人間になれる。
全 会 員 が な る の は 無 理 だ よ ね。>
<本当のことをいうと、みんな神社にさえ行けばいいや、コスモメイトに入っても意味はないから(笑い)、もっと悪いところへ行く。完璧じゃありませんよ、われわれは。
世の中には、悪い人というのはいっぱいいるんだ。一番ましなところに置いてあげなければいかん。
いっちゃいかん、いいたくなるけれども(笑い)、そこは辛抱しなきゃいかん・・・・本当はそうなんだ。だから、神の世界はそうなんです。
仏様だ、倫理だ、道徳だ、何々教だ、新興宗教というのは大いに間違っているね>
「深見東州教祖http://www.fukami.com/の話(テープより)」
<宗教的な神社なんてなければ、宗教法人でもなんでもなければ、ほんとうのことはいつでも話ができる。もっと好きなことができるよね。
宗教的な像を僕にあてはめようとしやがってね。本 当 に 腹 が 立 つ の は 会 員 だ>
<当然のことながら、神様はわかっていてくれるだろうとか、神様は知っていてくれる、 み ん な う そ で す・・・
仏様や、守護霊さんや、神社の神様、天界の神様というのはわかってなんかくれないです・・・・◎神(スシン)(パワフルコスモメイトが最高神とする神)は知っていますよ。
知ってくれても、何も動きません。大げさに、仰々しく、エネルギッシュに、何回も長時間アピールしなければ動いてなんてくれませんよ。私が動かないのと同じですよ。
そ れ ほ ど 文 句 が あ る な ら、 呪 い を か け て み ろ。(呪いをかけてきた人の)顔がわーっと浮かんでくるまでいったら電話してあげるわ。
・ ・・中途半端なこだわりができたために、思い切ったことができなくなってしまったんですよ。
中途半端に尊敬なんかされて何もできなくなってしまっているから。何といわれようとも、私はやりぬく決心をしましたよ。宗教臭くなってはいかん。抹香臭くなってはいかん。
宗教というのは、人間を本当に、ばかにする。神さんなんかほっとけ>
別の元幹部の話。
「そのころ(90年から91年にかけて)だと思うんですが、オーストラリアを中心に海外資産を手当たり次第買い漁ってしまったために、
コスモメイトの収入より支出が越える事態になったんです。そこでいろいろな行事や秘法を考えだして、一挙に収入を増やそうとしたわけです」
A子さん(当時30歳)が発言したところ深見被告からいきなり「言い訳
するんじゃない」と怒鳴られ、約20回にわったてA子さんは殴打される。
6月に退社の相談に出かけたところ、深夜に3時間も待たせたうえで、A子
さんの意向を聞く前に「体調が悪いと言っているらしいが、君は更年期障害
だ」と決めつけたり、「君は過去に男を知っているから疼くんだ」「だから
最低、週に2回は男性と性関係をもったほうが良い」などと言って、午前6
時頃、テーブルの反対側から飛びかかり(略)布団の上に押し倒して、A子
さんの口の中に舌をいれてきた。そして、衣服をめくり上げ、ブラジャーを
はずして、乳首に口を当て、吸い付く。抵抗するA子さんを押さえつけて、A
子さんの下腹部に手を移したところ、A子さんが生理中で血が肌着ににじんで
いたのにびっくりして手を離した。(略)
以上、「新興宗教ブームと女性」 いのうえせつこ著 新評論発行 より抜粋。
この本にはA子さん他の話がのっているので読まれるといいと思う。
なお、裁判の結果は、深見氏側が事実を認め、被害者の謝罪要求に対しては、「週刊誌
で報道されたので、それで謝罪広告に変えさせてほしい」と言い、女性2名に対して
和解金1100万円を支払った。
しかし前記した通り、九三年、教団は内紛=労働問題を抱えた。元職員たちによる深見
批判(問題視されたのは深見による暴力事件、セクハラなど。フロッピー文書の形をとってい
た)、その露顕と解雇、『サンデー毎日』四月一八、二五日号などでの報道、職員たちによ
るJR西荻窪駅前でのビラ撒き、裁判――といった経過をたどった。
職員たちは五月、経営側の団交拒否で労働基準局に訴え、都労委で不当労働行為や未払
い賃金に関し、話し合いを進め、うち十七人は東京地裁にも不当解雇、地位保全で訴えを
起こした。リーダー層は尾行され、その自宅には何物かの手で電話盗聴器を仕掛けられる
など、不穏な動きも伝えられたが、ワールドメイト側は解決金六千万円を提示、同年夏に
和解した。
さらに女性職員の二人は深見青山から強制猥褻行為を受けたとして横浜地裁に訴えを起
こし、五月の第一回公判には深見も、その代理人も姿を見せなかった。七月の第二回公判
では代理人だけが出廷、裁判長から深見側が訴えに反論するのかしないのか促される場面
もあった。十一月、同裁判は教団側が女性二人に和解金千百万円を支払うことで決着した。
ワールドメイトの難はこれで終わらず、翌九四年には信者による玉串料返還請求訴訟
(慰謝料を含め一億円など)が提起された。また東京国税局はワールドメイトに対し脱税の
疑い(所得の申告漏れ。推定四十億円、脱税額ニ八億円と伝えられる)で二回にわたって強制
調査を行ない、深見青山が一度は東京地検による逮捕を覚悟する事態も生まれた。この脱
税問題では教団側が東京国税局を相手どって十三億円の損害賠償を求める訴えを起こすな
ど、未だ(九五年二月現在)決着を見ていない。