長野県上田市と文化庁、カルトに乗っ取られる。「上田市には温泉と神社と国分寺を繋ぐレイラインがあるので日本遺産」アーカイブ最終更新 2023/12/19 14:271.番組の途中ですが転載は禁止ですLo3Tlオカルト歴史が「日本遺産」に!? 全国に広がる「偽史」町おこしhttps://hbol.jp/231966/2020.11.11■文化庁が認めてしまった上田市のトンデモ聖地文化庁が行っている「日本遺産」という事業がある。2015年から始まった制度で各地の文化財をテーマごとにまとめて、従来とは違う形で発信して観光にも役立てようというものだ。文化財そのものの価値を認定するのではなく文化財を元に各地の自治体などが考案した「ストーリー」を認定するというものだ。(中略)ところが、今年6月に新たに認められた日本遺産に奇妙なものがあった。長野県上田市が応募した「レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」~龍と生きるまち信州上田・塩田平~」である。(中略)■上田市の担当者を直撃すると……取材に応じた上田市の担当者に、裏付けとなる史料の存在を訊ねたところ、いきなり口ごもった。何度も何度も「弱いところはある」と繰り返すのだ。こちらは、神社仏閣がレイラインで結ばれていることや、線路が空からみると龍のかたちをしていることを書いてある文献を訊ねているのに「弱いところはある」と繰り返すばかり。何度も同じ質問を繰り返してようやく担当者は「別所温泉のサイトです」といった。別所温泉は上田市を代表する温泉地。その公式サイトには「太陽と大地の聖地温泉」という文字が躍る。サイト内には別所温泉は「太陽の力と大地の力が一点に集約される」などなどの説明が書かれている。担当者は、このサイトにも登場する聖地研究家を名乗る内田一成なる人物の主張が上田市の日本遺産の説明の元ネタだという。この内田という人物、自身の主催するサイトでもレイラインについて語っているが、学問的な裏付けはどこにもなく本人の感想を語っているだけなのはいうまでもない。一通り説明を聞いたあと、上田市の担当者に改めて尋ねた。「つまり、歴史史料はなにもないのですね?」「……はい」ようやく根拠などなにもないことを認めた担当者だが、必死にこうつけくわえた。 「たしかにこれまでも、おしかりは頂いています。ですので、これから補充の調査を行う予定なんです……」2023/12/19 14:27:141すべて|最新の50件
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2020.11.11
■文化庁が認めてしまった上田市のトンデモ聖地
文化庁が行っている「日本遺産」という事業がある。2015年から始まった制度で
各地の文化財をテーマごとにまとめて、従来とは違う形で発信して観光にも役立てようというものだ。
文化財そのものの価値を認定するのではなく文化財を元に各地の自治体などが考案した
「ストーリー」を認定するというものだ。
(中略)
ところが、今年6月に新たに認められた日本遺産に奇妙なものがあった。長野県上田市が応募した
「レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」~龍と生きるまち信州上田・塩田平~」である。
(中略)
■上田市の担当者を直撃すると……
取材に応じた上田市の担当者に、裏付けとなる史料の存在を訊ねたところ、いきなり口ごもった。
何度も何度も「弱いところはある」と繰り返すのだ。
こちらは、神社仏閣がレイラインで結ばれていることや、
線路が空からみると龍のかたちをしていることを書いてある文献を訊ねているのに
「弱いところはある」と繰り返すばかり。
何度も同じ質問を繰り返してようやく担当者は「別所温泉のサイトです」といった。
別所温泉は上田市を代表する温泉地。その公式サイトには「太陽と大地の聖地温泉」という文字が躍る。
サイト内には別所温泉は「太陽の力と大地の力が一点に集約される」などなどの説明が書かれている。
担当者は、このサイトにも登場する聖地研究家を名乗る内田一成なる人物の主張が
上田市の日本遺産の説明の元ネタだという。
この内田という人物、自身の主催するサイトでもレイラインについて語っているが、
学問的な裏付けはどこにもなく本人の感想を語っているだけなのはいうまでもない。
一通り説明を聞いたあと、上田市の担当者に改めて尋ねた。
「つまり、歴史史料はなにもないのですね?」
「……はい」
ようやく根拠などなにもないことを認めた担当者だが、必死にこうつけくわえた。
「たしかにこれまでも、おしかりは頂いています。ですので、これから補充の調査を行う予定なんです……」