【欧州心臓病学会】重篤な心血管リスク増加、MDMA（4.1倍）、ヘロインおよびその他のオピオイド（3.6倍）、大麻（1.8倍）

【欧州心臓病学会】重篤な心血管リスク増加、MDMA（4.1倍）、ヘロインおよびその他のオピオイド（3.6倍）、大麻（1.8倍）アーカイブ

最終更新 2024/08/29 20:41

影のたけし軍団 ★

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英国ロンドンで開催された今年のESC会議2024（8月30日～9月2日）で発表された新しい研究によると、集中治療室（ICCU）に入院した患者のうち、娯楽目的での薬物使用歴が最近ある患者は、その履歴がない患者に比べて、1年以内に深刻な心血管イベントを再発する可能性が3倍高いことが示されています。

Raphael Mirailles 博士、研究著者、ラリボアジエール病院、パリ、フランス
集中心臓治療室 (ICCU) に入院した患者を対象に、娯楽目的の薬物の体系的なスクリーニングを実施したところ、最近薬物を使用している患者の割合が 11% とかなり高いことが分かりました。

娯楽目的の薬物使用は、1 年以内に深刻な心血管疾患を再発するリスクを 3 倍に高めることと関連していました。

同グループによる以前の研究では、最近の娯楽目的の薬物使用歴が入院率の上昇と関連していることが示されました。しかし、娯楽目的の薬物使用による長期的な心血管への影響は不明のままです。

本研究では、集中治療室における薬物依存症（ADDICT-ICCU）研究から急性心血管イベントのためにICCUに入院した連続患者における重篤な心血管イベント（死亡を含む）を予測するために、1年間の追跡調査で娯楽目的の薬物使用の予後的影響を評価することを著者らは目的としました。

検査された娯楽用薬物のうち、MDMA（リスク増加4.1倍）、ヘロインおよびその他のオピオイド（3.6倍）、大麻（1.8倍）は、深刻な心血管イベントと有意に関連していました。

他の種類の薬物は、深刻な心血管イベントと統計的に有意な関係はありませんでした。

ミライユ博士は次のように述べた。「急性心血管疾患のため集中治療室に連続入院した患者の大規模コホートでは、娯楽目的の薬物使用の有病率は11%でした。
娯楽目的の薬物使用は、1年以内に深刻な心血管疾患を再発するリスクを3倍に高めることと関連していました。」

同氏はさらに次のように付け加えた。「心臓集中治療室だけでなく、従来の集中治療室でも、娯楽目的の薬物使用に関連する最悪の予後に関するデータが増えています。

娯楽目的の薬物使用の報告不足率が高いにもかかわらず、現在のガイドラインでは体系的なスクリーニングは推奨されていません。体系的なスクリーニングは患者のリスク分類を改善し、薬物中止を促す個別ケアを行う可能性があります。したがって、集中治療室では体系的なスクリーニングを検討する必要があります。」

https://www.news-medical.net/news/20240828/Recreational-drug-users-three-times-more-likely-to-experience-repeat-cardiovascular-events.aspx

2024/08/29 07:46:20