【米国研究】新型コロナウイルス感染症患者の約3分の1は、最初の感染から回復した後も1年以上嗅覚の喪失が続いたと報告している

【米国研究】新型コロナウイルス感染症患者の約3分の1は、最初の感染から回復した後も1年以上嗅覚の喪失が続いたと報告しているアーカイブ

最終更新 2024/04/30 09:40

影のたけし軍団 ★

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JAMA Network Open誌に掲載された最近の研究では、研究者らは、検証済みの精神物理学的検査を使用して、自己嗅覚検査で発生する可能性のある不正確さを回避するために、2019年コロナウイルス感染症（COVID-19）の長期的な嗅覚と味覚に関連する結果を定量的に評価することを目的としていました。

背景
新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のパンデミックは、さまざまなワクチンの開発と人口の大部分にワクチンを接種するための世界的な取り組みの結果、封じ込めに成功しました。

しかし、一般にロングコロナウイルス感染症（ロングコロナウイルス感染症）と呼ばれる新型コロナウイルス感染症後の症状（PCC）は、現在進行中の公衆衛生上の懸念です。

統計によると、米国では 1,000 万人から 3,500 万人の成人が PCC に罹患しています。長期にわたる COVID または PCC は幅広い症状で構成され、一般的な症状は疲労、運動後の倦怠感、呼吸困難です。

しかし、この状態はさまざまな臓器系に影響を及ぼし、重篤な場合には心血管や腎臓の合併症や、脳霧や集中力の欠如などの神経症状が伴います。

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス 2 (SARS-CoV-2) 感染症の一般的な症状は、味覚と嗅覚の喪失でした。

しかし、SARS-CoV-2感染後1年以上の追跡期間にわたってPCC患者の化学感覚機能障害を評価した研究は不足している。さらに、味覚または嗅覚の喪失の自己報告は不正確である可能性があるため、PCCにおける味覚障害の発生を定量的に評価する必要がある。

研究について
本研究では、研究者らは、全国的なデータと検証された定量的味覚検査を使用して、味覚と嗅覚に関するSARS-CoV-2に関連する長期的な結果を評価することを目的とした。

この味覚テストの結果を、信頼できる一般的に使用される嗅覚テストと比較しました。

この研究では、最初のSARS-CoV-2感染から1年後の嗅覚と味覚の機能障害の有病率を評価した。この研究では、最初のSARS-CoV-2感染から1年後に嗅覚と味覚の機能障害を経験した個人において、新型コロナウイルスが酸味、甘味、塩味、苦味、うま味の知覚に変化をもたらしたかどうかを調べた。

彼らはまた、これらの所見が性別または年齢と相関しているかどうかを評価し、検査スコアと最初の感染の原因となるSARS-CoV-2変異種との関連性を調査した。

参加者は主に米国48州の相対人口を代表しており、募集広告の基準として新型コロナウイルス感染症を明記せずに募集された。

嗅覚や味覚に影響を与える可能性のある神経変性疾患や頭部外傷など、他の障害がない健康な人も研究に含まれた。

結果
その結果、味覚に関連する化学感覚機能障害は、最初のSARS-CoV-2感染後1年は続かなかったことが示された。

しかし、新型コロナウイルス感染症に曝露された人の3分の1は、ウイルスへの最初の曝露後1年以上にわたって嗅覚の喪失を訴えており、多くのPCC患者が報告する味覚喪失の説明の可能性が示された。

さらに、継続的な嗅覚喪失を報告した患者の効果量はわずかであり、すべての化学感覚機能が徐々に改善していることを示しています。

この研究ではまた、嗅覚喪失の程度はSARS-CoV-2の変異型ごとに異なり、相対的な嗅覚喪失は最初の感染後1年近く一貫したままであることも判明した。

他の研究の結果と同様に、研究者らは、Omicron の変異体は他の変異体よりも嗅覚喪失を引き起こす頻度が低いと報告しました。

結論
全体として、この調査結果は、味覚に関連する化学感覚機能障害は、SARS-CoV-2 感染後 1 年以上持続しないことを報告しました。

それでも、新型コロナウイルス感染症患者の約3分の1は、最初の感染から回復した後も1年以上嗅覚の喪失が続いたと報告している。

元の株とアルファおよびデルタ変異体を含む初期の SARS-CoV-2 変異株は、オミクロン変異株よりも嗅覚と味覚の喪失症状の有病率が高かった。

https://www.news-medical.net/news/20240429/Do-SARS-CoV-2-infections-cause-long-term-loss-of-smell-and-taste.aspx

新型コロナウイルス感染症後の長期的な味覚と嗅覚の影響
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2817869

2024/04/29 21:49:36