【英国研究】新型コロナに感染した2型糖尿病患者の死亡率は、感染していない患者に比べて2～7倍高い、コロナワクチン接種は、重症リスクと死亡率を低下させることが判明した

【英国研究】新型コロナに感染した2型糖尿病患者の死亡率は、感染していない患者に比べて2～7倍高い、コロナワクチン接種は、重症リスクと死亡率を低下させることが判明したアーカイブ

最終更新 2024/01/28 14:23

影のたけし軍団 ★

???

Communications Biologyに掲載された最近の研究では、科学者チームは英国のデータを使用して、2 型糖尿病とこの疾患に対する遺伝的感受性が、2019 年コロナウイルス感染症(COVID-19) の重症度とそれに関連する死亡リスクにどのような影響を与えているかを調査しました。

SARS-CoV-2 感染は、無症候性から、急性呼吸困難、肺炎、死亡を伴う重症例まで、幅広い症状を呈することがわかっています。

かなりの数の新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 症例が、一般にロングコロナウイルス病 (ロング COVID) として知られる急性新型コロナウイルス感染症後症候群に進行することも知られています。

また、広範な研究により、年齢、喫煙行動、2 型糖尿病、肥満、心血管疾患、高血圧、呼吸器疾患などの併存疾患の存在などの臨床的要因が、新型コロナウイルス感染症の重症化の危険因子であることが示されています。

ゲノムワイド関連研究では、心血管疾患、2型糖尿病、肺疾患のリスク増加に関連する遺伝子変異、および免疫機構に関与する遺伝子変異が重篤なSARS-CoV-2感染症のリスク増加と関連していることも示されている。

本研究では、科学者らは英国バイオバンクのデータを使用して、2型糖尿病および2型糖尿病の多遺伝子性リスクスコアがSARS-CoV-2感染症の重症度の増加および新型コロナウイルス感染症による死亡率の上昇と関連しているかどうかを調査した。

さらに、彼らはこの関連性に対するワクチン接種の影響を調査し、最近出現したオミクロン変異体を含む多数のSARS-CoV-2変異体の影響を評価した。

結果
この結果は、2型糖尿病および2型糖尿病の多遺伝子性リスクスコアが新型コロナウイルス感染症の重症度増加と関連していることを示した。

2型糖尿病またはその遺伝的素因を持つ人の死亡率が高いことも判明した。

感染時間に基づくと、SARS-CoV-2に感染した2型糖尿病患者の死亡率は、SARS-CoV-2に感染していない患者に比べて2～7倍高かった。

また、死亡率は初期の SARS-CoV-2 変異株の方が高く、アルファ、EU1、デルタの変異株からオミクロンの変異株にかけて致死リスクが低下していることも判明しました。

さらに、ワクチン接種を受けた2型糖尿病患者は、ワクチン接種を受けていない患者に比べて、重篤なSARS-CoV-2感染症のリスクが有意に低かった。

2 型糖尿病の多遺伝子性リスクスコアと重度の新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) のリスク増加との関連性は、2 型糖尿病の根底にある遺伝的要因と新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の相互作用も示しており、関連する新たな遺伝的要因を理解するための潜在的な研究手段を提供します。

結論
要約すると、この研究では、2型糖尿病または2型糖尿病の多遺伝子性リスクスコアと重症の新型コロナウイルス感染症を発症する確率との関係を調べた。

この研究結果は、2型糖尿病の遺伝的素因を持っている、または2型糖尿病を患っている人は、重篤なSARS-CoV-2感染症のリスクが高く、新型コロナウイルス感染症による死亡リスクが高いことを示唆している。

しかし、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種は、これらのグループにおける重症新型コロナウイルス感染症のリスクと死亡率を低下させることが判明した。

https://www.news-medical.net/news/20240126/UK-Biobank-research-reveals-significant-impact-of-type-2-diabetes-on-COVID-19-outcomes.aspx

英国バイオバンクにおける2型糖尿病とその遺伝的感受性は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症度および死亡率の増加と関連している
https://www.nature.com/articles/s42003-024-05799-1

2024/01/27 09:43:39