【エール大学研究】 PM2.5 レベルが1 平方メートルあたり1マイクログラム増加すると、100万人あたり心血管疾患関連死亡が2.01人増加する

【エール大学研究】 PM2.5 レベルが1 平方メートルあたり1マイクログラム増加すると、100万人あたり心血管疾患関連死亡が2.01人増加するアーカイブ

最終更新 2023/09/03 20:22

影のたけし軍団 ★

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微粒子による大気汚染の削減によってもたらされる健康上の利益は、米国の人口間で均等に分配されていないことが、イェール大学主導の新しい研究で判明した。

人種的および民族的少数派 -; 特に黒人は -; 研究によると、微粒子状物質への曝露による心血管疾患関連の死亡率が依然として不釣り合いに高いという。

この研究結果は、8月31日付けで『Nature Human Behaviour』誌に掲載された。

PM2.5 としても知られる微粒子状物質は、直径 2.5 マイクロメートル未満、つまり人間の髪の毛の幅の 30 分の 1 未満の粒子または液滴で構成されます。

環境中の PM2.5 の一部は山火事などの自然発生源に由来しますが、米国の粒子状物質汚染の大部分は、車両、発電所、工場からの排出物など人間の活動の結果です。

イェール公衆衛生大学院の疫学助教授で研究の主任著者であるカイ・チェン氏は、PM2.5はそのサイズが小さいため人間の健康に有害であると述べた。

カイ・チェン氏、エール大学公衆衛生大学院疫学助教授
このような小さな粒子を吸い込むと、肺に入り込む可能性があり、さらに小さな粒子によっては血流に入り、体中を循環する可能性もあります。それが心臓に影響を与える可能性があり、それが今日私たちが見ている多くの心血管疾患につながる可能性があります。」

研究のために、研究者らは2001年から2016年まで米国本土の3,103郡で心血管疾患による死亡者数と毎月のPM2.5濃度に関するデータを収集した。
その後、PM2.5レベルの増加と心血管疾患の変化との間に関連性があるかどうかを評価した。

全体として、平均 PM2.5 レベルが 1 平方メートルあたり 1 マイクログラム増加すると、100 万人あたり心血管疾患関連死亡が 2.01 人増加することに関連していました。しかし、研究者らがデータを詳しく調べたところ、人的コストは集団によって異なることが判明した。平均PM2.5レベルの同様の増加は、白人100万人当たり1.76人の追加死亡、100万人当たり2.66人の追加死亡に関連している。ヒスパニック系では100万人、黒人100万人あたり7.16人が追加で死亡している。

研究者らはまた、人種や民族を超えた死亡率の負担を評価し、2001年から2016年までの長期PM2.5曝露に起因する心血管疾患関連死亡者数を評価した。

平均すると、白人100万人当たり202.70人が死亡し、279.24人となった。ヒスパニック系では毎年100万人当たりの死亡者、黒人では100万人当たり905.68人が死亡している。

「死亡率に関して言えば、黒人は最も大きな負担を経験している」とチェン氏は言う。

https://www.news-medical.net/news/20230901/Black-people-still-experience-highest-burden-of-air-pollution-related-deaths.aspx

大気汚染による健康への負担は人種によって異なる
https://news.yale.edu/2023/08/31/health-burden-air-pollution-differs-across-racial-groups

2023/09/02 19:23:59