米国Moffitt Cancer Center and Research InstituteのAnna R. Giuliano氏らは、米国の歯科クリニックを受診した18~60歳の男女3196人を対象に、 口腔うがい液からヒトパピローマウイルス(HPV)を検出する横断研究を行い、対象者全体のHPVの陽性率は6.6%、ハイリスク型の陽性率は2.0%、 性別と年代で分類した場合に陽性率が高かったのは51~60歳の男性だったと報告した。
結果は2023年8月3日のJAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌電子版に掲載された。
口腔うがい液からヒトパピローマウイルス(HPV)を検出する横断研究を行い、対象者全体のHPVの陽性率は6.6%、ハイリスク型の陽性率は2.0%、
性別と年代で分類した場合に陽性率が高かったのは51~60歳の男性だったと報告した。
結果は2023年8月3日のJAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌電子版に掲載された。
口腔咽頭癌(OPC)の主な原因は高リスク型のHPV感染とされている。
米国ではHPV関連の口腔咽頭癌の発症率は、既にHPV関連の子宮頸癌の発症率を超えている。
HPVの血清型の中で、癌に関係する高リスク型は16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59型とされており、中でもHPV-16型がHPV関連の口腔咽頭癌の85~96%に関係していると報告されている。
口腔咽頭癌患者とHPVの研究は進んだものの、米国の一般母集団を対象にした口腔内のHPV陽性率や遺伝子型については、ほとんど調査が進んでいなかった。
そこで著者らは、一般の地域住民の口腔内からHPVを検出し、HPV陽性に関係する危険因子を調べるために、横断観察研究PROGRESS(Prevalence of Oral HPV Infection, a Global Assessment)を実施した。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/jama/202308/580852.html
https://www.nhk.or.jp/shutoken/yokohama/article/015/05/img/2fbfa734-a5ab-4321-ab4f-86de09b90b7f.jpg
HPVウイルスで急増 「のど」のがん 世界頭頸部がんの日
https://www.nhk.or.jp/shutoken/yokohama/article/015/05/