「ネット右翼的なるもの」に秋波を送って惨敗した立憲民主党と泉健太代表―参院大分失陥の衝撃 [クロ★]アーカイブ最終更新 2023/04/26 08:301.名無しさん5rRGMpOc9・立憲民主党、「社会党の牙城」参院大分失陥の衝撃 今次衆院・参院補欠選挙は、岸田内閣に対する事実上の中間評価であると同時に、野党第一党である立憲民主党・泉健太代表体制への中間評価でもあった。2021年11月末に枝野氏に代わって選出された泉新代表は、2022年夏の参院選挙の洗礼を受けたが、振るわなかった。 とは言えこの選挙期間中に起こった安倍元首相銃撃事件、加えて巻き起こった旧統一教会と自民党議員等との関係性の批判など、参院選以降から今年にかけて政治情勢が激変する中、泉代表の指導力が問われた補欠選挙であったことは言うまでもない。また加えて、泉代表体制下で維新の会との共闘(現在は、小西議員の所謂”サル発言”を巡り停止中である)を行ったことに対する立民支持者の評価という側面も多分にあった。 結果として、衆院山口2区、同4区の補選は、従前から自民党有利の公算が大きく、自民候補の勝利はまず想定の範囲内である。和歌山1区補選は立民が候補を立てていないから、注目は千葉5区、参院大分の2区の情勢であった。千葉5区は不祥事で辞職した薗浦健太郎氏の補選であるから、当然野党系がかなり有利とみなされたが、ふたを開ければ自民党新人の英利アルフィヤ氏に立民公認の矢崎堅太郎氏が競り負けたのは立民支持者にとってはショックが大きい。 矢崎氏は千葉5区の最南部、千葉県浦安市選出の県会議員の経歴を持ち地元浸潤が厚く、さらに千葉5区全体が市川・浦安といった東京隣接の新興住宅地帯で、地元の地縁・血縁に無関係な新住民が多いことから元来無党派層が多い。よってリベラル気質がやや強い選挙区にもかかわらず、自民新人に敗北したことはすわ立民執行部の責任追及の機運にもなろう。 また千葉5区以上に、参院大分補選の敗北は立民への中間評価という意味において決定的な意味を持つ。大分は保守色が強い九州において、珍しくリベラル気風が強く、衆議院では社会党党首の村山富市元総理を輩出したいわば「社会党の牙城、サンクチュアリ」であり、現・社民党支持者には「大分から党勢を挽回したい」と言わしめ、その状況はまるで「アラモ砦」と形容するのは言い過ぎでは無かろう。 加えて今回の補選は与野党一騎打ちであり、野党候補(立民公認)は社民党元党首の吉田忠智氏である。当然、立民支持者はもとより吉田氏への支持を表明した社民党・日本共産党支持者は同氏に入れるわけだが、この大分で数百票差とは言え、自民新人の白坂亜紀氏に吉田氏が競り負けたのは、千葉5区の失陥より遥に政治史的な衝撃が大きい。補選終了後、泉健太代表は「補選全敗の責任を取って代表を辞職する考えは無い」旨を表明したが、選挙は結果がすべてである。なぜ立民は極めて重要な補選で全敗を喫したのか。旧統一教会問題などで本来追い風となるはずの立民・泉体制の何が評価されなかったのだろうか。・立維共闘に支持者からNO結論から言うと、まず第一に、現在は刹那停止中とはいえ、泉健太代表の示した維新の会との共闘方針に対し、立民支持者が否定的な判断を下したことである。維新支持者が立民に融和的だったのだとすれば、参院大分の敗北の説明ができない。 刹那共闘したとしても、立民と維新はその政策的に水と油で、立民公認候補への投票には寄与が少ないと認められたこと。千葉5区では、立民候補矢崎氏と、維新候補である岸野智康氏等が野党分裂したが、岸野氏は約23,000票を取って有効票に対し約13.9%を獲得した。仮に維新の岸野氏が出馬しなければ、この23,000票は立民の矢崎氏に行っていたのか、と問われると厳しい。 NHKの出口調査において、維新支持層はおおむね岸野氏で固めており、矢崎氏は維新の会支持層から10%余りしか支持を固めていない。岸野氏立候補なくば、これらの支持層は自民、国民民主(岡野氏)に流れるとみられ、英利氏と矢崎氏との票差はより離れたとも考えられる。維新支持層が立民票に味方するとは考えづらい。 そして第二は、維新との共闘方針への否定的評価もさることながら、党の顔たる泉代表が、とりわけ代表就任以来「ネット右翼(ネット保守とも)」的なるものに秋波を送った結果、立民の伝統的支持層たるリベラル、進歩派有権者等から一定程度の違和感・拒否感を持たれたからである、と私は結論する。これはどのような意味か。続きはWebで古谷経衡作家/評論家/一般社団法人 令和政治社会問題研究所所長4/25(火) 16:54https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20230425-00347080出典 https://fate.5ch.net/test/read.cgi/seijinewsplus/16824654012023/04/26 08:30:011すべて|最新の50件
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今次衆院・参院補欠選挙は、岸田内閣に対する事実上の中間評価であると同時に、野党第一党である立憲民主党・泉健太代表体制への中間評価でもあった。2021年11月末に枝野氏に代わって選出された泉新代表は、2022年夏の参院選挙の洗礼を受けたが、振るわなかった。
とは言えこの選挙期間中に起こった安倍元首相銃撃事件、加えて巻き起こった旧統一教会と自民党議員等との関係性の批判など、参院選以降から今年にかけて政治情勢が激変する中、泉代表の指導力が問われた補欠選挙であったことは言うまでもない。また加えて、泉代表体制下で維新の会との共闘(現在は、小西議員の所謂”サル発言”を巡り停止中である)を行ったことに対する立民支持者の評価という側面も多分にあった。
結果として、衆院山口2区、同4区の補選は、従前から自民党有利の公算が大きく、自民候補の勝利はまず想定の範囲内である。和歌山1区補選は立民が候補を立てていないから、注目は千葉5区、参院大分の2区の情勢であった。千葉5区は不祥事で辞職した薗浦健太郎氏の補選であるから、当然野党系がかなり有利とみなされたが、ふたを開ければ自民党新人の英利アルフィヤ氏に立民公認の矢崎堅太郎氏が競り負けたのは立民支持者にとってはショックが大きい。
矢崎氏は千葉5区の最南部、千葉県浦安市選出の県会議員の経歴を持ち地元浸潤が厚く、さらに千葉5区全体が市川・浦安といった東京隣接の新興住宅地帯で、地元の地縁・血縁に無関係な新住民が多いことから元来無党派層が多い。よってリベラル気質がやや強い選挙区にもかかわらず、自民新人に敗北したことはすわ立民執行部の責任追及の機運にもなろう。
また千葉5区以上に、参院大分補選の敗北は立民への中間評価という意味において決定的な意味を持つ。大分は保守色が強い九州において、珍しくリベラル気風が強く、衆議院では社会党党首の村山富市元総理を輩出したいわば「社会党の牙城、サンクチュアリ」であり、現・社民党支持者には「大分から党勢を挽回したい」と言わしめ、その状況はまるで「アラモ砦」と形容するのは言い過ぎでは無かろう。
加えて今回の補選は与野党一騎打ちであり、野党候補(立民公認)は社民党元党首の吉田忠智氏である。当然、立民支持者はもとより吉田氏への支持を表明した社民党・日本共産党支持者は同氏に入れるわけだが、この大分で数百票差とは言え、自民新人の白坂亜紀氏に吉田氏が競り負けたのは、千葉5区の失陥より遥に政治史的な衝撃が大きい。補選終了後、泉健太代表は「補選全敗の責任を取って代表を辞職する考えは無い」旨を表明したが、選挙は結果がすべてである。なぜ立民は極めて重要な補選で全敗を喫したのか。旧統一教会問題などで本来追い風となるはずの立民・泉体制の何が評価されなかったのだろうか。
・立維共闘に支持者からNO
結論から言うと、まず第一に、現在は刹那停止中とはいえ、泉健太代表の示した維新の会との共闘方針に対し、立民支持者が否定的な判断を下したことである。維新支持者が立民に融和的だったのだとすれば、参院大分の敗北の説明ができない。
刹那共闘したとしても、立民と維新はその政策的に水と油で、立民公認候補への投票には寄与が少ないと認められたこと。千葉5区では、立民候補矢崎氏と、維新候補である岸野智康氏等が野党分裂したが、岸野氏は約23,000票を取って有効票に対し約13.9%を獲得した。仮に維新の岸野氏が出馬しなければ、この23,000票は立民の矢崎氏に行っていたのか、と問われると厳しい。
NHKの出口調査において、維新支持層はおおむね岸野氏で固めており、矢崎氏は維新の会支持層から10%余りしか支持を固めていない。岸野氏立候補なくば、これらの支持層は自民、国民民主(岡野氏)に流れるとみられ、英利氏と矢崎氏との票差はより離れたとも考えられる。維新支持層が立民票に味方するとは考えづらい。
そして第二は、維新との共闘方針への否定的評価もさることながら、党の顔たる泉代表が、とりわけ代表就任以来「ネット右翼(ネット保守とも)」的なるものに秋波を送った結果、立民の伝統的支持層たるリベラル、進歩派有権者等から一定程度の違和感・拒否感を持たれたからである、と私は結論する。これはどのような意味か。
続きはWebで
古谷経衡
作家/評論家/一般社団法人 令和政治社会問題研究所所長
4/25(火) 16:54
https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20230425-00347080