中村愛璃 中村学園

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中村愛璃 中村学園
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中村学園の中村愛璃さんは、周囲から少しだけ特別扱いされていた。校名と同じ名字だったから、というのもあるし、どこか“ちゃんとしてそう”な雰囲気をまとっていたからかもしれない。でも実際のところ、中村さんはそういう「ちゃんとしてるイメージ」に自分自身が酔っていただけだった。
女子校であることを理由に、彼女は早い時期からマッチングアプリを始めていた。表向きは「出会いがないから仕方ない」と言っていたけど、本音はもう少し単純で、刺激が欲しかったのだろう。会う相手はほとんどが大学生。彼女は制服姿のまま繁華街に出かけては、カフェや居酒屋で男たちと会っていた。
最初のうちは友達にさえ隠していた。でもだんだんと「年上の彼氏がいる」ことを自慢げに話すようになり、写真も見せていた。問題は、その“彼氏”が一人ではなかったことだ。複数の男性と並行してやりとりをし、会って、時には体の関係まで持ちながら、本人はそれを「自分が選ぶ立場」くらいに思っていた。
結局、何人かの男とはトラブルになった。その中のひとり、福岡の私大に通う大学生に対しては、彼女の方が浮気をしていたにも関わらず、「浮気された」と言いふらした。SNSには涙ぐんだ自撮りと共に「信じてたのに裏切られた」「男ってやっぱり信用できない」みたいな投稿が並び、共感や同情のコメントがついた。
でも、それ全部ウソだった。実際には中村さんの方が裏で他の男と連絡を取り続けていたし、彼がそれに気づいて離れようとしただけだった。自分が悪いのに、先に「被害者のフリ」をすることで、相手の言い分を封じ込めたのだ。
時間が経つにつれ、噂は逆流する。元彼が証拠を出し始めたのだ。LINEのスクショ、会っていない日に他の男といた証拠写真。SNSに静かに投稿されたその事実に、周囲は一気に冷めた。「えっ、これ中村さんヤバくない?」と、最初は彼女を信じていた同級生たちも距離を取り始めた。
彼女はそれでも謝らなかった。「晒し行為は犯罪」「別れてからのことを言うのは未練がましい」と投稿し、なおも自分を正当化し続けた。そうやって、嘘に嘘を重ねていった先に何が残ったのか。友達は減り、SNSは静かになり、誰も彼女の“告白”を信じなくなった。
でも中村さんは、今でもたまに何食わぬ顔で「裏切られた過去」の話をする。「男運がないだけ」と。痛々しいのは、それを言うときの彼女が、ほんの少しだけ“本気”でそう思っていそうなことだ。自分を守るためについてきた嘘が、いつの間にか真実のように刷り込まれてしまったのかもしれない。
でも、周囲は知っている。あの頃、浮気していたのは誰だったのか。嘘をついていたのは誰だったのか。そして、自分の評判を守るために他人を貶めたのは、誰だったのか。
記憶には残る。ネットにも残る。そして何より、その人の生き方そのものに、じわじわと影を落とす。あの時、自分をごまかさずに謝っていれば、たぶんこんなことにはならなかった。
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A9ezZ
なかむるあいりとよむとか?

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