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（はあー、めんどくせーわざわざ聞いてやるか…。）
眠ると怖い夢を見るか、眠りが深いためか夢を覚えていないかの2択しか無かった
そのあることとは10年前のことなんだが
人の生首のような何かを見つけたことだった
これから話す話は嘘だと思って聞いてくれて構わない
私も嘘だと思いたい
こっちはわざわざ聞いてやっとんだろが
てかお前誰やねんヒキニートが◯んどけよ
ほう、俺は信じるで
ごめん君誰？なんか気味悪いからもう金魚の糞みたいに俺にまとわりついて来ないでね
私は当時、下校ルートを途中から1人で歩かなければならなかった
小学校低学年と言えど、そのくらいは何ともなかったんだ
何も無ければの話だが
しかし、途中である大きな家の前を通らなければない
私はその家が、ただ何となく怖かった
気持ちを抑えながらその家の前はダッシュで通ってたんだ
その家は大きく、新しい家ではなかった気がする
日本の家って感じだがそこまで古くなく、
祖父母の家のような和と洋が混ざったような
小さい頃の記憶だからあまり詳しくは思い出せないが、そんな感じだ
大きな家がひとつあり、庭があり
庭から家までが、少し遠かったような気もする
庭の途中に雑種のような大きな犬がいた
とにかく何においても大きかった覚えがある
ちなみにその家の住人には会ったことがない
その家は木の塀のようなものに囲まれていた
これの名前なんだっけな
石の塀ではなく木だった
植物だった
子供から見たら高かっただけかもしれないが
ある日気づいたんだ
1箇所だけ、小柄な子供なら通れそうな穴があると
すると、そこにはバケツがあり
中には少しの水と人の生首のようなものがあった
足の速さには自信があったが、上手く走れなかったのを覚えている
足がとてつもなく重くなっていた
比喩では無い、そんな気がしただけかもしれない
ただ、確かに重かったのだ
泣いていたとしても、子供の言う事だ
慰めてくれたが、信じてくれなかった
その日をさかえに、おかしくなってしまった
夢の内容は忘れてしまったのもあるが、今でも鮮明に覚えているものもある
ずっと怖くて怖くて
母に泣きついても、ただの夢でしょと言われてしまう
怖い夢しか見なくなるものだから、次第になれてきてしまった
夢の中で｢これは夢だ｣と気づいた時、どうすれば夢から覚められるのか
目が覚めた時に、すぐにまた眠ってはいけない
さっきの夢の続きを見てしまったり、また同じ夢を繰り返すからだ
怖い思いをしながら何とか夢から覚めたとき
目やにで目が開かず、鼻水が固まり息が出来なくて
また夢の中へ落ち、目が覚めてもまた落ちる
この繰り返しがあった時は本当に怖かった
何とか目が覚めた一瞬で目やにを取り続けると、やっと起きることが出来た
1、未来が見えた日
生首を見て1年後くらいに私は他県に引っ越したのだが、
その家の風景、マンションだった為部屋の番号まで正確なものだった
玄関の外で母の後ろに立っていたら、後ろから女(？)が近づいてきた
私は動けず、そのまま迫ってきた女(？)に喰われるという夢だった
そこで目が覚めた
女(？)の見た目としては、普通の女だったのが
こちらに来た瞬間
腕が伸び、頭が割れ
人間とは程遠い頭の形をして
割れたところが口になり喰われた
親から知らされてからも、どこの県に引っ越すのかも知らなかったのだ