【本当に】道路整備遅れ格差【無駄?】アーカイブ最終更新 2009/08/27 09:251.R774ZF8sd8UNhttp://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20090827-OYT8T00147.htm山田町船越に住む小林康郎さん(57)は、20年ほど前から遠く離れた盛岡市で鮮魚店を営む。 店を開けるのは週に3日。早朝6時にトラックで自宅を出て、近くの漁港で水揚げされた魚介類を買い付け、盛岡まで2時間半かけて運ぶ。年間の走行距離は4万キロを超える。 宮古―盛岡間には、宮古盛岡横断道路(延長約100キロ)が、仙台市から宮古までは三陸縦貫自動車道(同約220キロ)が計画、建設中だ。だが、開通しているのは宮古盛岡横断道路はわずかに1キロ強に過ぎない。三陸縦貫自動車道は、県内分で30キロ弱が、ぶつ切りで開通している。全面開通のめどは立っていない。 県内の公共工事予算は財政難から削られ続けた。国の直轄、補助事業、県の単独事業などを合わせた県内の建設事業費(当初予算ベース。災害復旧費除く)は、1997年度の1371億円をピークに、2005年度は869億円、09年度は614億円に落ち込んでいる。 道路整備の遅れは、観光も痛撃する。宮古観光協会事務局の佐々木嘉晴次長は、はるばる訪れた観光客から、決まって「遠いなあ」と言われる。 同協会によると、宮古市内の昨年度のホテル・旅館の利用者数は5377人。前年より2000人以上増えたが、市内で県民体育大会などがあったためで、それを除けば721人。岩手・宮城内陸地震の影響に、不景気が重なった形で、05年度の7353人のわずか10分の1に過ぎない。 「東京から2時間で盛岡に来ても、盛岡から宮古まで2時間。不景気では、旅行は安くて近い所に行くから、しわ寄せがすぐ来る」。佐々木次長はこう漏らす。 傘下の政治団体が自民党支持を決めている県建設業協会の宮城政章会長は、小泉元首相が進めた構造改革に問題があったと指摘する。「道路網整備は沿岸では終わっていないのに、道路=無駄のレッテルを張られた。高速道路料金が安くなっても沿岸には恩恵もない。このまま地方分権されても格差は広がるだけだ」 宮城会長は奥州市出身の政治家・後藤新平を引き合いに、不満をぶちまける。「後藤は、東京復興や満鉄経営など、先のことを考えて大規模な都市計画を立てた。民主党も悪いが、麻生さんも景気の話ばかりしないで、先人のようにもっと大胆に百年後の国造りを議論すべきだ」 週3日の盛岡通いを続ける小林さんの右の太ももには、青いあざがある。若い頃は土日も休まず店を開け、早朝に家を出て深夜に帰宅する毎日だった。うねうねと蛇行する夜の国道106号をトラックで走りながら、眠気を感じたら足を思い切りつねって眠気を覚ましていた。 「20年前から道路はほとんど変わってない」。小林さんはあきらめ顔だ。(2009年8月27日 読売新聞)出典 https://mao.5ch.net/test/read.cgi/way/12513327572009/08/27 09:25:571すべて|最新の50件
山田町船越に住む小林康郎さん(57)は、20年ほど前から遠く離れた盛岡市で鮮魚店を営む。
店を開けるのは週に3日。早朝6時にトラックで自宅を出て、近くの漁港で水揚げされた
魚介類を買い付け、盛岡まで2時間半かけて運ぶ。年間の走行距離は4万キロを超える。
宮古―盛岡間には、宮古盛岡横断道路(延長約100キロ)が、仙台市から宮古までは
三陸縦貫自動車道(同約220キロ)が計画、建設中だ。だが、開通しているのは
宮古盛岡横断道路はわずかに1キロ強に過ぎない。三陸縦貫自動車道は、県内分で
30キロ弱が、ぶつ切りで開通している。全面開通のめどは立っていない。
県内の公共工事予算は財政難から削られ続けた。国の直轄、補助事業、県の単独事業
などを合わせた県内の建設事業費(当初予算ベース。災害復旧費除く)は、1997年度の
1371億円をピークに、2005年度は869億円、09年度は614億円に落ち込んでいる。
道路整備の遅れは、観光も痛撃する。宮古観光協会事務局の佐々木嘉晴次長は、
はるばる訪れた観光客から、決まって「遠いなあ」と言われる。
同協会によると、宮古市内の昨年度のホテル・旅館の利用者数は5377人。前年より
2000人以上増えたが、市内で県民体育大会などがあったためで、それを除けば721人。
岩手・宮城内陸地震の影響に、不景気が重なった形で、05年度の7353人の
わずか10分の1に過ぎない。
「東京から2時間で盛岡に来ても、盛岡から宮古まで2時間。不景気では、旅行は
安くて近い所に行くから、しわ寄せがすぐ来る」。佐々木次長はこう漏らす。
傘下の政治団体が自民党支持を決めている県建設業協会の宮城政章会長は、
小泉元首相が進めた構造改革に問題があったと指摘する。「道路網整備は沿岸では
終わっていないのに、道路=無駄のレッテルを張られた。高速道路料金が安くなっても
沿岸には恩恵もない。このまま地方分権されても格差は広がるだけだ」
宮城会長は奥州市出身の政治家・後藤新平を引き合いに、不満をぶちまける。
「後藤は、東京復興や満鉄経営など、先のことを考えて大規模な都市計画を立てた。
民主党も悪いが、麻生さんも景気の話ばかりしないで、先人のようにもっと大胆に
百年後の国造りを議論すべきだ」
週3日の盛岡通いを続ける小林さんの右の太ももには、青いあざがある。若い頃は
土日も休まず店を開け、早朝に家を出て深夜に帰宅する毎日だった。うねうねと
蛇行する夜の国道106号をトラックで走りながら、眠気を感じたら足を思い切り
つねって眠気を覚ましていた。
「20年前から道路はほとんど変わってない」。小林さんはあきらめ顔だ。
(2009年8月27日 読売新聞)