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当然、伊勢神事の参加人数も減少するだろうから、なにかまた特別な「お
許し」が出るんだろうと睨んでいたら、案の定、「今年の伊勢神業に参加する
人は特別に10年分参加したのと同じ功徳がいただけると神様からご神示があ
った」のだそうで、いかにもメイトらしくご都合主義的な「神様のお許
し」だなぁと苦笑しました。
またこの時期、ドリコメやその他の無理な会員拡大策で財政難に陥ってい
たため、神業が乱発されてました。そして神業の度に、高額なお玉串の秘法
やご徳会が設定され、エンゼル会員はかなりの出費をしてました。
私は支部で会計をやっていましたから、その辺の事情がよくわかります。
通常、支部入金が多いのは2月の節分祭、６月の鹿島、１０月の箱根、12
月の伊勢で、とくに鹿島と伊勢は人形がある分、金額が大きくなります。当
時の麻布支部で、200万近くになります。2月、10月は数十万から100万程度。
神業がなにもない月は数万円程度です。
ところが、この時期は毎月のように100万、１５０万と支部入金がありまし
た。「12年に一度しか許されない」とか「最初で最後の」といった謳い文句に
踊らされて皆で競うように申し込みをするわけです。「みんなこんなに金を
出して大丈夫なのかな」と心配になるほどでした。
メイトの神業は、深見氏の思いつきとメイトの財務状況によって出来あが
るといういい見本です。
そんな中、支部代表にまでやめられたら困ると思ったのでしょう、12月の
代表会議で深見氏が直々に支部代表の審神をすることになったのです。深見
氏直接の審神はかなり珍しいことです。
この時点では、私はエンゼル会もやめ、会費を払うのも惜しいので準会員
になってました。だからくわしい内容は知らないのですが、この時は深見氏
の審神というより「ガブリエル天使｣だか「白隠｣だかの御神霊メッセージだ
ったと聞きました。
さて、くだんのＩ原へ出されたメッセージが
｢徳高きこと日ノ本随一の支部｣。
文化勲章級のホメ言葉です。
また、この時期、伊勢の人形の販促として、支部に人形を飾り付けて競い
合う「人形ディスプレイコンテスト｣みたいなものがありました。
ここでも、伊豆山元気支部は「植松愛子賞｣を受賞。
植松氏本人が選考したのかどうかはともかく、一応、「６次元神界の玄々微
妙な気の審神ができる｣植松愛子氏から与えられる賞ですから、支部としては
これ以上の栄誉はありません。
私は「なんだかドリコメの時と雰囲気が似てるな」と思ってました。「Ｉ原
の正体はあのＦＡＸの時点でわかきっている。あのＦＡＸと｢徳高きこと日ノ
本随一の支部｣ではあまりにもギャップがあり過ぎる。ドリコメと同じだ。多
分、Ｉ原も結末はドリコメと同じことになるだろう」。そう思ってました。
そんな私の思惑とは裏腹に、Ｉ原はスター街道をまっしぐら！
今度は、1998年3月に行われる深見氏主演の演劇「鞍馬天狗」の主役に、俳
優のＨ谷川某氏、懐メロ歌手のＭ田某氏とともに抜擢されたのです。この三
人を名づけてヤタノガラス ブラザース。
メイトが本格的にＩ原の売り出しにかかったわけです
東京で演劇「鞍馬天狗」を上演し、翌日、熊野大社で「ヤタノガラス 結
成コンサート」を奉納演奏するものでした。
女性会員から黄色い声援は飛ぶし、サインは求められるし、深見氏は「相
原くん、相原くん｣とホストを愛でる有閑マダムのようだし、御神霊メッセー
ジといい「植松愛子賞｣といい、Ｉ原はまさにメイト内では飛ぶ鳥を落とす勢
いでした。
なぜこの時期、鞍馬天狗なのか？
鞍馬天狗の活躍する時代は幕末。日本の動乱期です。この時代に坂本竜馬
や勝海舟、西郷隆盛、木戸孝允など第一級の人物が澎湃と現れ、近代日本の
基礎を築きました。
そして、これらの人材が輩出した神霊的な背景には明治天皇の絶大な神徳
があったためとか。
そこで、深見氏が明治天皇と鞍馬天狗の二役を演じることで、この激動す
る日本において再び有為の人材が輩出されるよう21世紀の日本の雛型をつく
るというものでした。
この演劇を見た友人によると、深見氏は劇が終わったとき、Ｈ谷川某氏、
Ｍ田某氏、Ｉ原にむかってそれぞれ謝意を述べたといいます。Ｉ原へは「舞
台に向かう度胸を学ばせてもらった」などと持ちあげていたそうです。
翌日は、熊野で「ヤタノガラス ブラザース結成コンサート」が行われま
した。
そしてこれがそのまま解散コンサートになったのです。
終わりは唐突に訪れました。「ヤタノガラス ブラザース結成コンサー
ト」からしばらくしてからのことです。
Ｉ原直筆のＦＡＸを目撃してから1年４ヶ月後、Ｉ原の終わりを告げるＦＡ
Ｘが支部に届きました。
ＦＡＸは、Ｉ原とその手下の男性エンゼル会員をワールドメイトから５年
間の追放処分にしたことを告げるものでした。
その理由として
①
支部の女性のヌード写真を撮影し、フィルムをストリップ劇場に売って自分
の衣装代にしていた。
②
支部の集まりがある時に、男性会員を「○○さん、今、伊豆山の神様が呼ん
でいるよ」と参拝に行かせて、女性会員と二人きりになると、「この世は陰陽
でなりたっている。自分にはご神霊がかかっているので肉体的に陰陽を合一
することで御魂の陰陽が完成する」などと言って、性行為を強要していた。
③
自分には霊能力があるなどと自称し、支部内でエンゼル会員の前世鑑定や御
神霊メッセージなどをしていた。
100 名前：元・麻布支部コミッティ 根本 栄 投稿日：02/03/17 03:24
④
「酒を飲むと神霊界に感応しやすくなる」として支部のエンゼル会員と飲酒
して神事に参加していた。
⑤
「芸能界の建て直しをするため、事務所を設立する」と支部の女性から多額
の金を借りたまま返済をしない。
困った女性が家族に相談し、家族がＩ原に返済を要請すると、支部の男性
エンゼル会員を使って、家族に脅迫や嫌がらせを繰り返していた。
この家族が警察に被害届けを出したため、警察が身辺捜査をし、事実が発
覚した。
その他余罪があるも省略、としていました。このため、弁護士と相談のう
え、幹部会全員一致でＩ原の支部長解任及び会員資格を５年間剥奪し、Ｉ原
と共謀して女性の家族を脅迫していた男性エンゼル会員も同様の処分に処す
る、というものでした。
しかし、責任者であるはずの深見氏および弘道布教部 西谷泰人からの謝
罪の言葉は一切なし。
タノガラス ブラザース結成コンサート」を行ったばかりのＩ原が陰で数々
の悪行三昧を行っていて、いきなりメイト追放では、無理もないでしょう。
「なにかの間違いじゃないのか」とまだ現実を受け入れきれない様子。
101 名前：元・麻布支部コミッティ 根本 栄 投稿日：02/03/17 03:25
私は「だからおれが前から言ってんじゃねえか。遅すぎたくらいだ。そも
そもあんなスケコマシを支部長なんかにするからこういうことになるんだ。
そんなの最初からわかってることじゃねえか。
これはＩ原本人というより深見と西谷の責任だ。
徳川吉宗の生まれ変わりだの「徳高きこと日ノ本随一の支部」だのと持ち
上げるだけ持ち上げておいて、このザマだ。
Ｉ原の正体を見抜けなかった深見。Ｉ原を支部長に任命した弘道布教部
責任者の西谷。こいつらの責任はいったいどうなってるんだ？
あいつら二人、頭丸めて切腹もんだ！」と吐き捨てるように言いました。
神仕組を担う尊いエンゼル達は重い沈黙。
しかし、それにしても……被害にあった女性を思うと、気分が重い。
深見という男のやることはいつもこうだ。麻原といい、ドリコメといい、
Ｉハラといい、笛を吹いて踊らせるだけ踊らせておいて結局この有様だ。
いったいバカ深見はこの件についてなんと弁明するのか。
いったいどう責任をとるつもりなのか。
代表会議で、Ｉ原の件について深見氏から説明がされたというので、その
ビデオを私は見ました。
深見氏の話を要約します。
事件が発覚した経緯は二つ。
ひとつは前記⑤の、伊豆山元気支部 男性エンゼル会員の脅迫・嫌がらせ
によって、被害女性の家族が警察に被害届を出したこと。
もう一つはＩ原に性行為を強要されていた女性達の告発によるもの。
Ｉ原は、懐メロ歌手のＭ田某氏と親しくなったのをいいことに、彼の事務
所の乗っ取りを企んでいた。その計画を知った女性たちがＭ田某氏に知らせ
たのだそうです。それを聞いたＭ田某氏とＨ谷川某氏が、深見氏のところに
相談に来て、事件を深見氏が知るところとなったと。
これが「鞍馬天狗」の舞台稽古が続けられていたさなかの出来事だという。
被害女性たちはＩ原に内容証明郵便を送って、告訴をする準備を進めてい
たとか。
古を継続し、「鞍馬天狗」と「ヤタノガラスブラザース結成コンサート」を強
行し、「鞍馬天狗」上演後には、「Ｉ原くんには、舞台に向かう度胸を学ばせ
てもらった」などとヨイショしていたことになる。開いた口がふさがらない
とはこのことだ。宗教家という以前に人間性の問題だ。
深見氏の話は続きます。
「Ｉ原くんは徳川吉宗の生まれ変わりで、ピサロの御魂でね。長身でカッ
コよくて、芸能界でも私の本を宣伝してくれて……」
「彼の亡くなった北海道の叔父が霊能者で、Ｉ原くんに取り憑いていた。
霊能者の叔父に御魂を食い尽くされて、ほとんど御魂が残っていないくらい
にボロボロになっている。」
「伊豆山神社は植松先生が前世で巫女をしていた神社だが、内紛騒動があ
って、神様が帰ってしまっている。今は50メートルの大狸がいて、この狸が
伊豆山支部で騒動を起こしていた」
「本来なら、Ｉ原くんは永久追放にするべきところだが、私の温情で5年間の
資格剥奪に留めてもらった。彼がワールドメイトに戻る可能性はほとんどな
いが、万一彼が事件を反省して、ワールドメイトに復帰したいと希望するな
ら受け入れることができるように、幹部会で反対があったが私の権限で5年間
の資格剥奪にしてもらった」などとこの期に及んで、Ｉ原擁護に終始する●●深見。
被害者への謝罪や思いやりの言葉はただの一言もない。
また、自身や西谷氏への責任問題にも一切触れず。
以上が、深見氏によるＩ原事件の総括のすべてです。
「北海道の霊能者に御魂をボロボロに食い荒らされていた」のなら、なぜ
12月の代表会議で「徳高きこと日ノ本随一の支部｣なんてガブリエル天使( だ
ったかな？ )の御神霊メッセージが出されたのか？
「50メートルの大狸が支部でイタズラしていた」のなら、なぜその支部に
「6次元神界の玄々微妙な気の審神のできる御魂」植松愛子賞なるものを贈っ
たのか？
深見氏が明治天皇に扮し、21世紀の日本に再び有為の人材が現れる雛型を
つくる「鞍馬天狗」を上演しながら、逆に身内から犯罪者が現れちゃったの
はどういう神霊的な背景があるのか？ (ヤタノガラスブラザースの残り二
人もメイトを去ったらしい。まるで２１世紀のメイトを象徴するかのよう
だ。)
支部で女性に性行為を強要し、警察の捜査が進んでいた犯罪者と知りなが
ら、「鞍馬天狗」の主役から降板させなかったのはなぜなのか？ こんな男を
主役にしてヘンな雛型なんかつくられちゃったら21世紀の日本の方がいい迷
惑ではないのか？
犯罪者と知りながら熊野で奉納演奏をさせたということは、熊野の神様に
対する重大な冒涜であり、何も知らずに神事に参加した会員に対する冒涜で
はないのか？
ほんのわずかな邪気にも倒れてしまうほど敏感体質の深見氏がＩ原と連日
舞台の稽古をしていてなにも感じなかったのはいったいどういうわけなの
か？
当然、沸いてくるであろうこうした疑問にはなにひとつ弁明がありません。
Ｉ原事件の総括は、Ｉ原への処分を記したＦＡＸ１枚とこの代表会議での
深見による事情説明とＩ原擁護論、これで終わりです。
ですから、当時のエンゼル会員でもＩ原事件を知らない人がけっこういま
した。
しかし、事件はこれで終わりではありません。
驚いたことに、後日「鞍馬天狗」のビデオが発売されたのです！ 鞍馬天
狗に扮した深見センセのリリしいお姿のビデオが。
犯罪者が主演している舞台のビデオをヌケヌケと発売している！ こんな
ことが現代の日本で許されていいのか！
どうせエンゼル会員はなにも言わないし、一般会員はなにも知らない。金
になるなら、なんでも売っちゃえ、ということなのでしょう。
私は何人かのエンゼル会員にこのことの是非を問うてみました。
返ってきた答えは「……いいことだとは思わないけど、ご神業のためだか
ら仕方ない……」です。さすがに私もキレました。
「ふざけんな！ おまえらいったい何様のつもりだ！ ネズミだってゴキ
ブリだって、みんなルールを守って生きているんだ！ ルールを守らないヤ
ツは必ず滅んでいくんだ！ それが自然界の掟なんだ！ 深見のやってるこ
とはゴ●●●以下だ！ 人間の●●だ！ ヤ●ザと一緒じゃねえか！ キレ
イ事ばっかり抜かしているけど、結局、おまえらテメエが可愛いいだけじゃ
ねえか！ そんな人間の●ズどもが集まってどうして日本がよくなるんだ
よ！」
もちろん、それ以上答えは返ってきませんでした。
「性能がよくてデザインがよくて価格が安い車があれば、社長がセクハラ
してても関係ない」という意見もあるでしょう。正直な意見だと思います。
ただし人間は自分さえよければそれでいいというものではありません。人
間は社会的な生物です。とくに現代社会では、いかなる個人でも社会的な責
任を免れることはできません。ですから、深見センセも「社会性が大事｣と言
われるのです。
たとえば、麻原の件にしてもオウムウォッチャーの江川昭子氏などが指摘
していた通り、坂本弁護士事件の時点で、警察がきちんと捜査をしていれば、
松本サリン事件も地下鉄サリン事件も仮谷さん拉致殺害事件も起きなかった
はずです。
しかし実際には、坂本弁護士事件後も、オウムシンパであった宗教学者の
島田裕巳、中沢新一、評論家の吉本隆明などの文化人はオウム擁護の発言を
繰り返していました。もちろん、我が深見センセもです。
麻原からすれば「一家三人を惨殺しても証拠さえ残さなければ、文化人は
おれを支持してくれる」とタカをくくったのでしょう。勘違いをした麻原は
いきなり選挙に打って出ます。常識的に考えたら、日本中から疑惑の目で見
られているオウムの連中が当選するわけもないのですが、麻原は「文化人の
支持」に思い上がったのでしょう。
後に、オウムは松本サリン事件を起こすわけですが、何の罪もない河野さ
んが犯人扱いされる始末。麻原にしてみれば笑いが止まらなかったことでし
ょう。「おれが何をやっても誰にもわからない。おれにはシバ神がついてい
る。｣と。
エスカレートした麻原は地下鉄サリン事件を起こします。彼は「おれが何
をしても絶対にバレっこない｣と確信していたのでしょう。
麻原をエスカレートさせた一因は、彼を支持した文化人にあります。
彼らのオウム擁護発言が麻原の行動をエスカレートさせた一因であること
は間違いありません。
結果、大学の助教授だった島田裕巳は職を追われ、妹の仕事を手伝ってい
ると新聞で読みました。中沢新一もオウム擁護が間違いだったことを認めて
います。
麻原を擁護した深見氏も宗教家・霊能者としては事実上終わっています。
いかにシンパ諸氏が深見氏を擁護しようとも、麻原擁護発言の時点で、深
見に「三千年に一人の大神人」を名乗る資格はありません。
「法の華」の教祖・福永法源の母親が裁判で、「息子は私の病気も治せな
い」と発言し、福永に霊能力がないことを認めましたが、これなど深見とま
ったく同じです。
深見は植松愛子の病気も治せないのですから。
植松愛子は老人性痴呆症なのかアルツハイマーなのか、とにかくボケてし
まっていることは間違いないようです。くわしいことは書きませんが、その
様子をエンゼル会員が目撃しています。
教祖・深見は通風、開祖・植松はボケてしまい人前に出られない。
こんな教祖を｢三千年に一人の大神人｣なんて誰が認めますか？
本当に深見に霊能力があるのなら、植松のボケを治せばいいではありませ
んか。なぜ、深見はそうしないのでしょう？
あるいは全国の支部で、「植松先生ご病気快癒・100日連続九頭龍祈願」で
もやって治せばいいではありませんか。なぜ、ワールドメイトはそうしない
のでしょうか？
理由は簡単です。植松の病気を治せないからです。
結局、治るものは治るし、治らないものは治らない。それだけのことです。
それなら巷の霊能者でも総合病院でも同じことではありませんか。
深見に多少の霊能力があることは事実でしょうが、たいした能力ではあり
ません。あの程度の霊能力者なら巷にゴロゴロしています。
それでもなお深見氏を支持する方に問いたいことがあります。
深見が本当に｢三千年に一人の大神人｣であったり、正神界の高級神霊が彼
を守護しているのなら、麻原を擁護し、麻原をエスカレートさせる発言を繰
り返していたのはなぜか？ 擁護発言によってオウムの犯行をエスカレート
させた責任を「いまわの際に現れる大神人」としてどう取るつもりなのか？
宗教団体のリーダーであるのならば、ましてや素ノ神直系スメラアサヒの
御魂・日之出大神であるのなら、その言動には責任をとらねばならないはず
です。
ンのその他の事件の被害者の方、あるいはその家族の方から、
「麻原を擁護する発言をしていた深見にも、麻原をエスカレートさせ、松本
サリン・地下鉄サリン事件を起こした責任の一端がある。私たちはそのため
に家族を失い、重い後遺症に苦しんでいる。
日本中が麻原を疑っていたのに、逮捕される直前まで麻原を擁護していた
深見という男をあなたはなぜ支持するのか？ もし、彼が本物の霊能者だと
いうのなら、私たちに麻原を擁護したその理由を説明してもらいたい｣
と問われたらあなたはなんと答えるのでしょうか？
「性能がよくてデザインがよくて価格が安い車があれば、社長が麻原を擁護
してても、そのためにあなたがたが苦しんでいても、私にはなんの関係もな
い。」と言えるでしょうか？
深見を擁護し支持するということは、同時にこうした社会的責任を負うこ
となのです。
深見を支持するのはもちろん個人の自由ですが、この点だけは自覚してい
ただきたい。
都合の悪いことを見て見ぬふりをして、深見を擁護すればするほど、ワー
ルドメイトがカルト化するだけです。
伊豆山事件に話を戻しましょう。
おそらく被害にあった女性たちは、Ｉ原の人間性に疑惑を抱きつつも、深
見氏の審神を信用していたために、ズルズルと傷を広げてしまったのでしょ
う。
女性たちはＩ原を信用していたのではなく、彼を審神していた深見を信用
していたはずです。
Ｉ原がニセモノなら、深見氏の審神で明らかにされるはずだ。しかし、深
見氏の審神はＩ原を賞賛するものばかり。「Ｉ原の言動はおかしい。でも深見
先生がああ仰っている、でもやっぱりおかしい、でも神様は……」と悩みつ
つ、Ｉ原への疑念を表に出すことができなかったのでしょう。
しかし、Ｉ原がＭ田某氏の事務所乗っ取りを画策していたことを知り、つ
いに悟った。Ｉ原がただのスケコマシであること、深見の審神もご神霊メッ
セージもインチキであること……。
彼女たちが深見の正体を理解していれば、こんな事件は起こりようがなか
った。
深見を盲目的に信用したばっかりに、自分を傷つけることになってしまっ
た。
それについて深見は責任をとるどころか、代表会議においてもＩ原を擁護
し、「鞍馬天狗」のビデオを素知らぬ顔で発売しているのです。
事件の被害者の方、そのご家族の気持ちを考えたらこんな非人道的なこと
はできないはずです。
人の心を平気で踏みにじる深見は人間性のカケラもない●●だ！ ●●●●以下の男だ！
いったい深見のどこに社会性だの人間性があるのか。
こんな男が社会で通用するとしたら、ワールドメイトのリーダー以外には、
ヤ●ザか、アダルトビデオの販売業者くらいなものでしょう。
この●●深見が言うに事欠いて、「鞍馬天狗」のビデオを見たら明治天皇を
演じている自分の姿に若き日の明治天皇の顔がオーバーラップしていたと発
言するのだから、大笑い。
テメェの分際をわきまえてものを言え！
深見の霊能力はこの程度のものです。彼の霊層も、彼を守護しているとい
うご神霊もこの程度のものです。
麻原を擁護し、「騙してでもいいから会員を増やせ｣とエンゼル会員に指示
し、Ｉ原を擁護し続ける深見にいったいどんな高級神霊が降りているという
のでしょうか？
Ｉ原に「徳高きこと日ノ本随一の支部｣などとメッセージをするガブリエル
天使が、正神界の高級神霊なのでしょうか？
Ｉ原の性犯罪が行われていた伊豆山元気支部に「植松愛子賞｣を贈る人間が
「6次元神界の御魂｣なのでしょうか？
伊豆山事件でもう一つ付け加えることがあります。
「神書」月刊ワールドメイト17号に、なんとＩ原の写真が掲載されてい
るのです！
Ｐ５中段。「鞍馬天狗の舞台写真」他の二人と並んで、土方歳三に扮したＩ
原。
Ｐ７中段。「熊野奉納演奏」Ｍ田某氏、Ｈ谷川某氏と並んで笑顔のＩ原。
Ｐ８一面。「熊野奉納演奏」深見、Ｍ田某氏、Ｈ谷川某氏と一緒に歌ってい
るＩ原。
ただし、懐メロ歌手氏、俳優氏の名前はアチコチに見られるが、Ｉ原の
名前はＰ５のキャプションにあるだけで、一切見当たりません。
最初は、発刊スケジュールの都合で、写真の差し替えが間に合わなかったのかと思ったのですが、発行日付は1998年９月１日となっています。この
頃はドリコメ大失敗の財政危機のため月刊ワールドメイトも数ヶ月に１冊し
か発行されてなかったからです。Ｉ原事件が発覚したのは、4月のはじめ頃
だから、これは間違いなく確信犯だ。
深見の●●東州は、Ｉ原の写真をすべて削除すると一般会員から不自然に
思われるので、Ｉ原の写真を控え目に掲載し、何事もなかったかのように装
って、伊豆山事件を一般会員の目から隠したわけです。
「50メートルの大狸がついて」「北海道の霊能者に御魂をボロボロに食い
つくされてしまっている」性犯罪者を「神書」月刊ワールドメイトに堂々と
掲載する●●深見とバ●ワールドメイト。
何も知らない一般会員を騙し続けるために、こういう反社会的な行為を平
然とやってのけるノー●●●教祖とスタッフ連中。そしてその卑劣な行為を
知りながら、深見を「先生、先生」と持ち上げてやまないエンゼル会員たち
……。
今にして思うと、ドリコメで「ワールドメイトは宗教団体ではありません｣
と断言したのも、まんざらウソではなかったな、という気がします。
たしかにワールドメイトを宗教団体とはとても言えません。他のまじめな
宗教団体からクレームが来てしまうでしょう「ウチとあんたみたいなところ
を一緒にされちゃ迷惑だ｣って。
遅まきながら、私はドリコメでの言葉を次のように訂正します。
「ワールドメイトは宗教団体ではありません。カルト教団です｣。
支部での会計の引継ぎが終わった時、私はカルト教団から退会しました。
1998年８月１５日のことです。
心と宗教板「ワールドメイトって単なるカルト団体？６」より
に４７００万円もの、損害賠償を請求しました。もちろん一般人（サラ
リーマン）に対してです。他人事ではありません。これは言論の自由に
対する弾圧です。絶対に許してはなりません。厳重に抗議しましょう！
根本さんがワールドメイトで活動した時間に手当てを支払ってやれよ。
根本さんは、ワールドメイトやってなかったら裁判費用ぐらい貯蓄で
きてたんだよ。さんざん食い物にしといて、あげくに告訴かよ。あん
たらそれでも人間か
た訴えられてますし、やがては２チャンネルにまで毒牙をのばしてくるでしょう。これ
はもう、社会問題としか言いようがありません。是非、ご意見をお聞かせください。
「麻原さんは、それなりい優れた人ですし、パフォーマンスも面白いなとは思いますけど、いかんせん事を起こすのに年齢が若すぎたし、焦りと急ぎがあって、バックの組織も充分に整っていなかった。
政界に進出するにしても、日本の政治の機構は数の論理であることを認識すれば、組織を充実、拡大してからでもよかったでしょうね。
仏教にはおくわしいようですが、日本社会で自分に理想や信念を実現しようと思えば、もっと儒教の仁義礼知信、中と和の道の研鑽や実践がいるでしょうし、社会において寿命を長らえる、老壮の保身の法も学ばねばならないでしょうね。
きっと本来のビジョンを見過ぎて、はやる気持ちが出すぎたのでしょう。気持ちは分かりますけど。」
かつて、コスモメイトの研修所は、現在の椿邱から１キロほどはなれたマンションにあった。あるとき深見青山が、散歩の途中、旧研修所の近くを歩いていると、そのマンションから、異様な気が立ち上がっている。
いったい、誰が住んでいるのかと調べると、麻原彰晃であったという。
私たちがいた同じマンションに引っ越してくるとは、建物から出る清々しい妙気を、さすがは鋭敏にキャッチしたのだなと思い、感心しました。
彼の前世を見ると、ドイツ人の黒魔術の導師であり、占星術師でもあり、バイオリンを奏した音楽家でありました。彼の論理性はドイツ的な知性の故でしょうね。
今世は東洋に生まれ、天地一体野道を会得して、50代になれば、さかんに善行を施すようになるでしょう。その時点で、力強い宗教家になると思います。」
『なぜ、人は神を求めるのか-深見青山との対話』大原一浩著・詳伝社発行 平成４年 P202-203