異次元円安「予想超える変化」、輸出企業も戸惑い-業績プラスもアーカイブ最終更新 2024/05/02 18:151.番組の途中ですが転載は禁止ですI5FJqbloomberg 2024年5月2日 11:00 JST 更新日時 2024年5月2日 14:38 JST外国為替市場で4月29日に一時1ドル=160円台となり約34年ぶりの安値を更新後、2日早朝には突如大幅上昇して同153円台を付けるなど円の荒い値動きが続いでいる。「異次元」の円安進行にピークを迎えている国内上場企業の決算会見では経営者から戸惑いの声が相次いだ。 キーエンスの中田有社長は4月25日の大阪市内での会見で足元の急速な円安について、「われわれの予想のところを超えてしまう変化」が起きていると表現した。キヤノンの浅田稔専務も同月24日のオンラインでの会見で、為替水準について「極めてレアな状況」とコメント。海外展開や海外から輸入する原材料費の影響などで「昔ほどは円安のメリットは出にくくなっている」という。 円安はドルなど外貨建てでの稼ぎが多い企業の円換算の利益を押し上げる効果があるが、国内中心の事業展開で輸入が多い企業などにとってはマイナスだ。日本はエネルギーや食料の多くを輸入に頼っており、家計へも打撃となる。 急激な為替変動が続く中で円安のプラスとマイナス要因を見極めるのは難しい。企業トップから相次ぐ、過度な円安は望ましくないとする意見は、企業経営のかじ取りの難易度が上がっていることを示す。 …決算シーズンに合わせてブルームバーグが国内主要企業を対象に実施したアンケートでは、輸出型企業からも現在の円安への懸念の声が聞かれた。 海外売上比率が90%を超える村田製作所は、同社にとって円安は「短期的な収益面ではプラス効果」があるとしながらも、過度な円安進行はサプライチェーン(供給網)全体に影響する懸念があると考えており、急激な円安の進行は望んでいないとした。 連結売上高の75%近くをインドなどの海外で稼ぐスズキは150円を上回る円安水準は経営にプラスとしたものの、経営において望ましい為替レートとは言いづらくなる水準として155円超と回答。TDKは同じ質問に160円超と答えた。海外M&Aにも影響 商船三井の橋本剛社長は30日の会見で円安は円換算の利益を押し上げる効果がある一方、過度に円安が進めば海外など成長領域での企業の合併・買収(M&A)がやりにくくなり、「ほどほどの円高への回帰」が望ましい面があると語った。 三菱商事の中西勝也社長も2日の決算会見で、海外でのM&Aの際に円安は「ボディーブロー」のように効くとコメント。為替要因だけで急に10-20%値上がりすることもあり、「投資を行う上で慎重にさせてしまうところがある」という。円安は国力が弱まることにつながる側面もあり、「われわれにとっては利益にプラスになるが、よろしくない」と述べた。詳細は以下https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-02/SCQ9U4T1UM0W002024/05/02 17:05:173すべて|最新の50件2.番組の途中ですが転載は禁止です7wZ5L円安は国益だよ?2024/05/02 17:06:163.番組の途中ですが転載は禁止ですyDODI円安は国益だよな2024/05/02 18:15:54
外国為替市場で4月29日に一時1ドル=160円台となり約34年ぶりの安値を更新後、2日早朝には突如大幅上昇して同153円台を付けるなど円の荒い値動きが続いでいる。「異次元」の円安進行にピークを迎えている国内上場企業の決算会見では経営者から戸惑いの声が相次いだ。
キーエンスの中田有社長は4月25日の大阪市内での会見で足元の急速な円安について、「われわれの予想のところを超えてしまう変化」が起きていると表現した。キヤノンの浅田稔専務も同月24日のオンラインでの会見で、為替水準について「極めてレアな状況」とコメント。海外展開や海外から輸入する原材料費の影響などで「昔ほどは円安のメリットは出にくくなっている」という。
円安はドルなど外貨建てでの稼ぎが多い企業の円換算の利益を押し上げる効果があるが、国内中心の事業展開で輸入が多い企業などにとってはマイナスだ。日本はエネルギーや食料の多くを輸入に頼っており、家計へも打撃となる。
急激な為替変動が続く中で円安のプラスとマイナス要因を見極めるのは難しい。企業トップから相次ぐ、過度な円安は望ましくないとする意見は、企業経営のかじ取りの難易度が上がっていることを示す。
…決算シーズンに合わせてブルームバーグが国内主要企業を対象に実施したアンケートでは、輸出型企業からも現在の円安への懸念の声が聞かれた。
海外売上比率が90%を超える村田製作所は、同社にとって円安は「短期的な収益面ではプラス効果」があるとしながらも、過度な円安進行はサプライチェーン(供給網)全体に影響する懸念があると考えており、急激な円安の進行は望んでいないとした。
連結売上高の75%近くをインドなどの海外で稼ぐスズキは150円を上回る円安水準は経営にプラスとしたものの、経営において望ましい為替レートとは言いづらくなる水準として155円超と回答。TDKは同じ質問に160円超と答えた。
海外M&Aにも影響
商船三井の橋本剛社長は30日の会見で円安は円換算の利益を押し上げる効果がある一方、過度に円安が進めば海外など成長領域での企業の合併・買収(M&A)がやりにくくなり、「ほどほどの円高への回帰」が望ましい面があると語った。
三菱商事の中西勝也社長も2日の決算会見で、海外でのM&Aの際に円安は「ボディーブロー」のように効くとコメント。為替要因だけで急に10-20%値上がりすることもあり、「投資を行う上で慎重にさせてしまうところがある」という。円安は国力が弱まることにつながる側面もあり、「われわれにとっては利益にプラスになるが、よろしくない」と述べた。
詳細は以下
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-02/SCQ9U4T1UM0W00