北朝鮮の人口、10年後から減少の予測 食糧難や女性の社会進出だけじゃない意外な理由アーカイブ最終更新 2023/11/17 06:331.番組の途中ですが転載は禁止ですhhaer更新日:2023.11.10 公開日:2023.11.10 朝日新聞韓国統一省は10月19日、北朝鮮の総人口が約10年後の2034年から減り始めるとする資料を明らかにした。国連人口基金(UNFPA)が4月に明らかにした2023年の世界人口白書によれば、1人の女性が産む子どもの数を示す合計特殊出生率は、北朝鮮が1.8人。高い順に並べると世界の204国・地域で118位にあたる。同じ1.8人を記録した国には、フランスやアイルランドなど、北朝鮮より高所得の国家が並ぶ。逆に北朝鮮と似た経済水準のアフリカ諸国は上位10位全てを占め、出生率は4.8~6.7人を記録した。なぜ、北朝鮮では出生率が上がらないのか。(牧野愛博)…統一省は19日付の資料で、北朝鮮で出生率が上がらない理由として、①1990年代半ばの「苦難の行軍」呼ばれる食糧難によって、出生率が一時期激減した、②経済の混乱で、女性が生計を助けるために経済活動に参加せざるをえなくなった――と分析した。ただ、統一省の分析だけでは十分ではないようだ。北朝鮮を逃れた朝鮮労働党の元幹部は「朝鮮ではすでに1970年代半ばから一人っ子政策が始まっていた」と語る。北朝鮮当局は当時、内部向けに「?? ? ????? ??? ? ??(息子、娘に関係なく、子どもは必ず1人)」という非公式スローガンを宣伝していたという。中国のように人口爆発を懸念したからではない。元幹部は「70年代半ばから、北朝鮮経済がおかしくなり、子どもを2人以上産んだら育てられない、という意識が各家庭に浸透していた」と証言する。70年代初めまで、一日の穀物配給量は労働者が700グラム、一番少ない主婦が300グラムだった。ところが、80年代末には労働者で同500グラムくらいまでに減り、山間地など地方の一部では配給が停止した。…ただ、これだけでは、「低所得国なのに出生率が低い」という、世界の流れに合わない状況が説明できない。元幹部は「それは北朝鮮の政治体制に関係がある」と語る。正確な統計は存在しないが、元幹部は「北朝鮮の識字率は100%だ」と言い切る。独裁体制を浸透させるためには、最高指導者の「お言葉」や「業績」、「党の唯一思想体系確立の10大原則」などを丸暗記しなければならない。字が読めないと、洗脳作業に支障を来すのだ。逆に、国連児童基金(ユニセフ)が発表した世界子供白書2023によれば、合計特殊出生率が6.7人で最も高かったニジェールの識字率は男性51%、女性36%に過ぎない。北朝鮮の高い教育水準が、「子どもは1人まで」という政府当局の指示の徹底を後押ししたとみられる。また、別の元労働党幹部は「北朝鮮の深刻な住宅不足も原因の一つだ」と語る。平壌のアパートでは、2LDK規模に3世代が同居したり、全く関係のない2世帯が同居することも珍しくない。金正恩総書記は今、平壌に5万戸を新たに建築する事業を推進しているが、「子どもを育てる空間がない」現実も北朝鮮の少子化に影響している模様だ。詳細は以下https://globe.asahi.com/article/150512982023/11/16 21:29:063すべて|最新の50件2.番組の途中ですが転載は禁止ですfTfJ2やっぱ衣食住だよな2023/11/16 23:47:173.番組の途中ですが転載は禁止です3GYqW天災で毎年万単位で死んでいたのに今更2023/11/17 06:33:48
韓国統一省は10月19日、北朝鮮の総人口が約10年後の2034年から減り始めるとする資料を明らかにした。国連人口基金(UNFPA)が4月に明らかにした2023年の世界人口白書によれば、1人の女性が産む子どもの数を示す合計特殊出生率は、北朝鮮が1.8人。高い順に並べると世界の204国・地域で118位にあたる。同じ1.8人を記録した国には、フランスやアイルランドなど、北朝鮮より高所得の国家が並ぶ。逆に北朝鮮と似た経済水準のアフリカ諸国は上位10位全てを占め、出生率は4.8~6.7人を記録した。なぜ、北朝鮮では出生率が上がらないのか。(牧野愛博)
…統一省は19日付の資料で、北朝鮮で出生率が上がらない理由として、①1990年代半ばの「苦難の行軍」呼ばれる食糧難によって、出生率が一時期激減した、②経済の混乱で、女性が生計を助けるために経済活動に参加せざるをえなくなった――と分析した。
ただ、統一省の分析だけでは十分ではないようだ。北朝鮮を逃れた朝鮮労働党の元幹部は「朝鮮ではすでに1970年代半ばから一人っ子政策が始まっていた」と語る。
北朝鮮当局は当時、内部向けに「?? ? ????? ??? ? ??(息子、娘に関係なく、子どもは必ず1人)」という非公式スローガンを宣伝していたという。
中国のように人口爆発を懸念したからではない。元幹部は「70年代半ばから、北朝鮮経済がおかしくなり、子どもを2人以上産んだら育てられない、という意識が各家庭に浸透していた」と証言する。70年代初めまで、一日の穀物配給量は労働者が700グラム、一番少ない主婦が300グラムだった。ところが、80年代末には労働者で同500グラムくらいまでに減り、山間地など地方の一部では配給が停止した。
…ただ、これだけでは、「低所得国なのに出生率が低い」という、世界の流れに合わない状況が説明できない。
元幹部は「それは北朝鮮の政治体制に関係がある」と語る。
正確な統計は存在しないが、元幹部は「北朝鮮の識字率は100%だ」と言い切る。独裁体制を浸透させるためには、最高指導者の「お言葉」や「業績」、「党の唯一思想体系確立の10大原則」などを丸暗記しなければならない。字が読めないと、洗脳作業に支障を来すのだ。
逆に、国連児童基金(ユニセフ)が発表した世界子供白書2023によれば、合計特殊出生率が6.7人で最も高かったニジェールの識字率は男性51%、女性36%に過ぎない。北朝鮮の高い教育水準が、「子どもは1人まで」という政府当局の指示の徹底を後押ししたとみられる。
また、別の元労働党幹部は「北朝鮮の深刻な住宅不足も原因の一つだ」と語る。平壌のアパートでは、2LDK規模に3世代が同居したり、全く関係のない2世帯が同居することも珍しくない。
金正恩総書記は今、平壌に5万戸を新たに建築する事業を推進しているが、「子どもを育てる空間がない」現実も北朝鮮の少子化に影響している模様だ。
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https://globe.asahi.com/article/15051298