【米フロリダ州立大学医学部の大規模研究】孤独感を経験すると認知症を発症するリスクが31%高まる

最終更新 2024/10/23 07:50

影のたけし軍団 ★

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フロリダ州立大学医学部の教授陣が主導した新たな研究では、世界中の60万人以上のデータを分析し、孤独と認知症の関係を数値化した。これはこの種の研究としては最大規模となる。

21件の縦断的研究のメタ分析では、孤独感を経験すると認知症を発症するリスクが31%高まることが示された。この研究は Nature Mental Health誌に掲載された。

「孤独と不健康を結びつける証拠が増えていることを考えると、これらの結果は驚くべきものではありません」と、この研究を率いたマルティナ・ルケッティ助教授は語った。

「認知症はスペクトラムであり、神経病理学的変化は臨床的発症の数十年前に始まります。このスペクトラム全体にわたって、孤独とさまざまな認知的結果または症状との関連を研究し続けることが重要です。孤独、つまり社会関係への不満は、認知機能や日常生活に影響を与える可能性があります。」

分析により、孤独は年齢や性別に関係なく、認知障害の大きな危険因子であることが明らかになった。

また、孤独はアルツハイマー病などの認知症の特定の原因や、診断前に起こりうる認知障害と関連していることもわかった。

チームの活動は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックとそれに伴う社会的制限を受けて孤独が公衆衛生上の危機であると宣言した世界保健機関と米国公衆衛生局長官によって促進された。

マルチナ・ルケッティ氏、フロリダ州立大学医学部助教授
孤独が健康に与える影響には大きな関心が寄せられています。孤独がなぜ、またどのような状況で老年期認知症のリスクを高めるのかを理解することが重要です。」

この研究のデータには世界中の被験者が含まれていたが、そのほとんどは西半球の裕福な文化圏の人々から収集された。今後の研究では他の国々からのデータをさらに取り入れるべきだ、とルケッティ氏は述べた。

「低所得国では認知症の症例が増加していることはわかっている」と彼女は語った。「今後の研究では、こうした国々からより多くのデータを収集し、異なる国や文化背景における孤独の影響を評価する必要がある」

メタ分析の結果は、将来の予防と介入の取り組みを導くことができる情報を提供します。

「関連性を示す確固たる証拠がある今、孤独を予防または管理し、高齢者の幸福と認知的健康をサポートするためには、孤独の原因を特定することが重要だ」とルケッティ氏は述べた。

https://www.news-medical.net/news/20241021/Major-study-links-loneliness-to-increased-risk-of-dementia.aspx

60万人を超える個人からの縦断的データを使用した孤独と認知症リスクのメタ分析
https://www.nature.com/articles/s44220-024-00328-9

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