【中国・四川大学華西病院研究】新型コロナウイルス感染後の急性腎疾患のリスク増加との間に有意な関連性がある（12.77、95%信頼区間 5.93～27.70）

【中国・四川大学華西病院研究】新型コロナウイルス感染後の急性腎疾患のリスク増加との間に有意な関連性がある（12.77、95%信頼区間 5.93～27.70）アーカイブ

最終更新 2024/10/01 11:53

影のたけし軍団 ★

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四川大学華西病院の研究者らは、COVID-19と、時間の経過とともに変化する急性腎障害（AKI）を含む急性腎疾患（AKD）との間に有意な関連性があることを明らかにする研究を実施した。
華西バイオメディカル・ビッグデータ・センターの李春陽博士と曽暁希博士が主導したこの研究は、最近、Health Data Science誌に掲載された。

呼吸器系への影響で知られるCOVID-19は、腎臓を含む他の臓器にも影響を及ぼす。この研究は、COVID-19が急性腎障害に及ぼす時間依存的影響を調査することを目的としていた。

研究者らは、UKバイオバンクのデータを使用して、マッチドコホート研究とメンデルランダム化分析を実施し、COVID-19とAKDの関連性と潜在的な因果関係の両方を調査した。

四川大学華西病院華西バイオメディカルビッグデータセンター研究員、李春陽博士
私たちの研究は、COVID-19患者の急性腎障害のリスクが時間とともに変化すること、特に感染後の最初の3週間にリスクが変化することを示しています。
私たちは、危険効果は感染後2週間目にピークに達し、4週間目までに減少することを確認しました。」

この研究には、年齢、性別、貧困指数、入院状況に基づいて、COVID-19患者10,121人と、感染していない過去の対照群29,004人が登録された。

条件付き時間変動Cox比例ハザード回帰モデルを使用して、感染後4週間以内のCOVID-19とAKDの関連性を評価した。

結果によると、AKDのリスクは感染後2週間目にピークに達し（ハザード比12.77、95%信頼区間5.93～27.70）、4週間目までに減少した（ハザード比2.28、95%信頼区間0.75～6.93）。

この研究では、中等度から重度のCOVID-19患者のみが腎機能の急性悪化の重大なリスクを示したことも判明した。

このリスクは軽度のCOVID-19患者では観察されなかった。さらに、1サンプルのメンデルランダム化分析により、主に感染後1週間に限定された、COVID-19のAKDリスクに対する潜在的な「短期的」因果効果が実証された。

この研究結果は、医療従事者が、感染後の最初の数週間という重要な期間に、COVID-19 患者、特に中等症から重症の患者の腎機能を注意深く監視する必要があることを示唆しています。

この研究は、COVID-19 が腎臓の健康に及ぼす影響の時間的性質に関する重要な洞察を提供し、臨床管理とフォローアップ戦略の指針となる可能性があります。

「COVID-19と腎臓障害の関連性の背後にある分子メカニズムは依然として不明だ」と、華西病院腎臓科准教授の曽暁熙博士は付け加えた。

「私たちの今後の研究は、これらのメカニズムを解明し、因果関係を検証することに焦点を当て、標的を絞った介入への道を開くことになるだろう。」

https://www.news-medical.net/news/20240930/Study-links-COVID-19-to-increased-risk-of-acute-kidney-disorders.aspx

COVID-19 が急性腎疾患に及ぼす時間的変化の影響
https://spj.science.org/doi/10.34133/hds.0159

2024/10/01 10:00:29