【米ユタ大学研究】妊娠中に新型コロナに感染した人の10人に1人がコロナ後遺症を発症する・・・メッツ医学博士「罹患率がこれほど高かったとは驚きでした」

【米ユタ大学研究】妊娠中に新型コロナに感染した人の10人に1人がコロナ後遺症を発症する・・・メッツ医学博士「罹患率がこれほど高かったとは驚きでした」アーカイブ

最終更新 2024/07/15 08:03

影のたけし軍団 ★

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7月11日に産婦人科誌に掲載された報告書によると、妊娠中にCOVID-19に感染した人の約10人に1人が長期COVID-19を発症することが判明した。

「罹患率がこれほど高かったとは驚きでした」と、全国規模の調査を共同で主導したユタ大学保健学部産婦人科研究副委員長のトッリ・メッツ医学博士は言う。

「この病気は、比較的健康で若い人々にも引き続き影響を与えているのです」

これまでの研究では、COVIDが妊婦に特有の危険な影響を及ぼすことが示されていた。妊娠中のCOVID感染は、妊娠外の感染に比べて入院や死亡につながる可能性が高くなる。
また、COVIDは早産や死産など妊娠関連の合併症のリスクも高める。しかし、この研究が行われるまで、妊婦が長期COVIDを発症するリスクは不明だった。

研究者らは、妊娠中に初めてCOVIDに罹患した全国1500人以上を登録し、感染後少なくとも6か月経過した長期COVIDの症状を自己申告で評価した。
長期COVIDを理解し治療するための大規模な全国的協力である国立衛生研究所のRECOVERプロジェクトの一環として、この研究は大規模で、確固たる関連性を確立し、人口統計グループ全体にわたる妊婦のリスクの正確なイメージを提供した。

研究者らは、妊娠中にCOVIDに感染した人の9.3%が長期の症状を経験したことを発見した。

参加者が経験した最も一般的な長期COVID症状には、疲労感、胃腸の問題、日常的な活動による消耗感や疲労感などがあった。

NIHの国立心肺血液研究所の心臓血管科学部門の部門長であるDavid Goff医学博士は次のように述べています
妊娠と産後期間は、個人の人生の中で最も脆弱な時期の1つであるため、これは重要な研究です。個人の特徴が妊娠中のSARS-CoV-2感染とどのように相互作用し、長期COVIDのリスク増加につながるかをより深く理解することで、この研究は、この集団を対象とした介入を開発する可能性のある重要な洞察をもたらします。」

ロングCOVIDの症状は妊娠自体の症状と重なる可能性があるため、産科医が特に注意を払うことが重要だとメッツ氏は言う。

「産科医のほとんどがロングCOVIDについて、私たちが認識すべきほど認識しているとは思えません」とメッツ氏は言う。

「しかし、人々はこれらの症状を抱えており、これらがSARS-CoV-2感染の長期的な兆候である可能性があることを忘れないようにする必要があります。」

一般人口における感染後のCOVIDの長期化率はこれまで10％から20％超と推定されており、研究者らの結果はリスク範囲の下限に位置する。

メッツ氏は、これは妊婦の免疫系が感染に対してそれほど強く反応しない傾向があるためかもしれないと述べている。

このため妊婦は感染中に重篤な症状を呈するリスクは高くなるが、症状が持続する長期的な臓器障害のリスクは低くなる可能性がある。妊婦は全体的に他の人口層よりも若く健康である傾向があり、これもこの違いの一因となっている可能性がある。

しかし、妊婦を含む多くの層で長期COVIDの罹患率が高いことから、医療従事者は症状に気を配る必要があるとメッツ氏は言う。

「患者を診察する際には、この点に注意する必要があります。絶対に見逃したくないことです。そして、長期COVIDを治療できる適切な専門医に患者を紹介してもらいたいのです。」

U of U Health の Long COVID Clinic は、COVID-19 の症状が長期化する患者のケアを専門としています。

https://www.news-medical.net/news/20240711/Study-uncovers-long-COVID-risks-for-pregnant-individuals.aspx

妊娠中の感染後の重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2（SARS-CoV-2）の急性後遺症
https://journals.lww.com/greenjournal/abstract/9900/post_acute_sequelae_of_severe_acute_respiratory.1108.aspx

2024/07/12 18:07:30