【5,900万人のアメリカ人を対象とした大規模研究】大気汚染による微粒子状物質 (PM2.5) が心臓病のリスクを高めることが判明

【5,900万人のアメリカ人を対象とした大規模研究】大気汚染による微粒子状物質 (PM2.5) が心臓病のリスクを高めることが判明アーカイブ

最終更新 2024/02/23 09:21

影のたけし軍団 ★

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BMJに掲載された最近の研究では、研究者らは慢性微小粒子状物質 (PM2.5) 曝露と心血管疾患 (CVD) サブグループの初回入院の確率との間の曝露反応関係を評価しました。

大気汚染の微量成分である PM2.5 は、炎症、血管収縮、心臓の電気的異常、血栓形成を誘発することで CVD に大きく寄与します。

慢性的な曝露は、CVD関連の入院や死亡のリスクを高めます。

今回の人口ベースのコホート研究では、研究者らは、7つの主要なCVDサブタイプおよびその複合体について、慢性PM 2.5曝露と初回入院の確率との間の曝露反応相関を評価した。

この研究は、2000年から2016年まで米国本土の65歳以上のメディケア受給者を対象とした。

主要評価項目は、脳血管疾患、虚血性心疾患、心筋症、心不全、弁膜症、腹部および胸部大動脈瘤、不整脈、またはこれらの心血管疾患サブタイプの組み合わせによる初期入院リスクでした。

結果
この研究には59,761,494人が含まれ、追跡期間は4億7695万3892年でした。
大多数は白人 (84%) であり、女性の受益者の数がより多かった (55%)。ほとんどの参加者 (75%) は、調査開始時の年齢が 65 ～ 74 歳でした。

試験期間中、参加者の 18% がメディケイドに登録しました。22% は心血管疾患の組み合わせにより入院が必要でした。

最も頻度の高い CVD サブタイプは虚血性心疾患で、レシピエントの 8.8% が罹患していました。

その他の一般的な病気は、脳血管疾患 (7.7%)、心不全 (6.6%)、不整脈 (6.5%) でした。

PM2.5への3年間の平均曝露量は、脳血管疾患、虚血性心疾患、心筋症、心不全、腹部および胸部大動脈瘤、不整脈による初回入院の相対リスクの増加と関連していた。

複合心血管疾患の曝露反応曲線は、微小粒子状物質曝露に関連するリスクが単調に上昇することを示しました。

曝露量が 5.0 μg m-3 以下（世界保健機関が発行する大気環境基準）と比較すると、曝露量が 9.0 ～ 10 μg m-3 の場合の相対リスクは、分析中の米国の平均値 9.70 μg m-3 を含みます。、1.3でした。

総合的なCVD関連入院リスクは、5.0 μg m-3以下のばく露の場合の2.6%から、9.0～10 μg m-3の範囲のばく露の場合は3.4%に上昇しました。

その影響は、PM2.5 曝露後 3.0 年以上持続しました。教育、年齢、医療アクセス、近隣の社会経済的貧困が PM2.5 の感受性に影響を与えました。

女性受益者は複合心血管疾患、心不全、虚血性心疾患を発症する可能性が高かったが、心筋症のリスクは低かった。

若い受益者および65歳から74歳の個人は、CVDおよびサブタイプのために入院する可能性が高くなります。

高校卒業率が低く、貧困レベルが高く、病院までの距離が長い地域に住んでいる人々が、最も多くの結果を経験した可能性が高い。

結論
研究結果は、微粒子状物質への慢性的な曝露が脳血管疾患、虚血性心疾患、心筋症、心不全、不整脈、腹部および胸部大動脈瘤のリスクを高めることを示した。

いくつかの CVD サブタイプの曝露反応曲線がシフトし、心血管の健康に対する安全な閾値が欠如していることを示しています。

WHO の大気質基準 5 μg/m3 以下を遵守すると、大きな利点が得られます。感受性は、参加者の年齢、医療へのアクセス、学歴、および近隣の貧困によって異なりました。

不整脈と心不全は、PM2.5 に曝露された患者において最も脆弱な CVD サブタイプの 1 つです。

https://www.news-medical.net/news/20240222/Major-study-of-59-million-Americans-finds-fine-particulate-matter-from-air-pollution-increases-heart-disease-risks.aspx

微小粒子状物質への慢性曝露と主要な心血管疾患による入院リスクとの間の曝露反応関連：集団ベースのコホート研究
https://www.bmj.com/content/384/bmj-2023-076939

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