コロナが終わったのに外国人も東京人も見かけない!東北地方「観光特需」発生せず悲惨すぎる状態に!特に山形はひどい有様なぜなのかアーカイブ最終更新 2023/07/24 09:431.以下、VIPがお送りします8niTxコロナ渦が終わり、外国人観光客であふれる日本。全国各地が「インバウンド特需」で盛り上がっているものの、その恩恵が一切存在しない地域がある。それが東北地方だ。過疎化や経済衰退にあえぐ地方の生命線ともいえるインバウンドがない東北に、未来はあるのか。筆者は3日前の土曜日に山形に向かった。東京駅新幹線ホームに行くと、例によって構内は外国人観光客でいっぱいである。ところが山形行きつばさ号に乗車すると驚いた。車内を見渡す限り外国人観光客は一人もいないのである。宇都宮、郡山、福島と、途中の東北各駅に停まるたびにホームを見渡した。歩いているのはすべて日本人で、中央からの旅行客というよりは逆に上京旅行していた地元の人たちという感じだ。東京人と比べて若者であってもあか抜けない服装や北国特有の色白さ、雰囲気でよくわかるのだ。もちろん、途中から乗車する一部の客たちも、東北人のようである。山形駅を降りると、案の定、外国人旅行客は見当たらなかった。大荷物を抱えた自分の存在すら浮いてしまうほど、そもそも「旅行でやって来る人」がこの街にはいないという感じだ。土曜の日中というかき入れ時であるにもかかわらず、山形駅は閑散としている。山形市は地方都市とは言え県庁所在地で、人口24万人都市だ。つまり中央で言えば調布、草加、茅ケ崎、大和市レベルの都市格はあるはずだが、調布駅などと比べるとその半分以下である。しかも実際にはその駅構内が最も人が大勢いる状態で、駅の外は歩いている人がほとんどおらず空きビルや歯抜けのような空き地が目立つ「シャッターアーケード」そのものだった。この東北・山形の深刻な状態が気になるのは、ほかの地域に行っているからだ。筆者は今月初旬に滋賀県大津市に旅行で滞在しているほか、この1年間で熱海や飛騨高山、伊勢、小樽に行っている。いずれも地方都市であるし、人口数万レベルの過疎自治体だ。ところがそのすべてが国内外の観光客の集客に成功している。にもかかわらず都市規模でははるかに上回る山形市があの程度というのは、悪夢そのものであった。また香港人の友人女性は、東京はもちろん北海道や四国・九州といった日本の地方都市をめぐっていて、直近では九州の山奥の過疎地の「高千穂あまてらす鉄道」のトロッコにも一人旅で訪れているというが、彼女もまた東北地方をスキップしていた。またカナダ人女性の友人は鳥取旅行で「コナン空港」から鳥取砂丘を堪能し、ローカル線で境港のゲゲゲの鬼太郎スポットをめぐり「鬼太郎空港」で東京に戻ったとFacebookにアップしていた。鳥取は全都道府県ワーストの最も過疎地の県であるにもかかわらず、昔は誰も利用しなかった赤字空港・ローカル線がインバウンドで賑わっているのである。何より鳥取砂丘というランドマークが県都鳥取市に存在しているが、山形には県を代表するキラーコンテンツが何もない。つまり山形の置かれた状態は鳥取以下なのだ。東北地方全部がインバウンド「一人負け」ともいえそうだが、その中でも一番ひどいのはどう考えても山形である。山形には東北地方の県で唯一、重伝建が存在しない。世界遺産も当然ない。行くべき価値のある風景がどこにもないのだ。ただでさえ観光後進地域で、一番何もない山形は、日本で最も不毛の県といっても過言ではないのである。2023/07/24 09:43:191すべて|最新の50件
筆者は3日前の土曜日に山形に向かった。東京駅新幹線ホームに行くと、例によって構内は外国人観光客でいっぱいである。ところが山形行きつばさ号に乗車すると驚いた。車内を見渡す限り外国人観光客は一人もいないのである。
宇都宮、郡山、福島と、途中の東北各駅に停まるたびにホームを見渡した。歩いているのはすべて日本人で、中央からの旅行客というよりは逆に上京旅行していた地元の人たちという感じだ。東京人と比べて若者であってもあか抜けない服装や北国特有の色白さ、雰囲気でよくわかるのだ。もちろん、途中から乗車する一部の客たちも、東北人のようである。
山形駅を降りると、案の定、外国人旅行客は見当たらなかった。大荷物を抱えた自分の存在すら浮いてしまうほど、そもそも「旅行でやって来る人」がこの街にはいないという感じだ。土曜の日中というかき入れ時であるにもかかわらず、山形駅は閑散としている。山形市は地方都市とは言え県庁所在地で、人口24万人都市だ。つまり中央で言えば調布、草加、茅ケ崎、大和市レベルの都市格はあるはずだが、調布駅などと比べるとその半分以下である。しかも実際にはその駅構内が最も人が大勢いる状態で、駅の外は歩いている人がほとんどおらず空きビルや歯抜けのような空き地が目立つ「シャッターアーケード」そのものだった。
この東北・山形の深刻な状態が気になるのは、ほかの地域に行っているからだ。筆者は今月初旬に滋賀県大津市に旅行で滞在しているほか、この1年間で熱海や飛騨高山、伊勢、小樽に行っている。いずれも地方都市であるし、人口数万レベルの過疎自治体だ。ところがそのすべてが国内外の観光客の集客に成功している。にもかかわらず都市規模でははるかに上回る山形市があの程度というのは、悪夢そのものであった。
また香港人の友人女性は、東京はもちろん北海道や四国・九州といった日本の地方都市をめぐっていて、直近では九州の山奥の過疎地の「高千穂あまてらす鉄道」のトロッコにも一人旅で訪れているというが、彼女もまた東北地方をスキップしていた。またカナダ人女性の友人は鳥取旅行で「コナン空港」から鳥取砂丘を堪能し、ローカル線で境港のゲゲゲの鬼太郎スポットをめぐり「鬼太郎空港」で東京に戻ったとFacebookにアップしていた。鳥取は全都道府県ワーストの最も過疎地の県であるにもかかわらず、昔は誰も利用しなかった赤字空港・ローカル線がインバウンドで賑わっているのである。何より鳥取砂丘というランドマークが県都鳥取市に存在しているが、山形には県を代表するキラーコンテンツが何もない。つまり山形の置かれた状態は鳥取以下なのだ。
東北地方全部がインバウンド「一人負け」ともいえそうだが、その中でも一番ひどいのはどう考えても山形である。山形には東北地方の県で唯一、重伝建が存在しない。世界遺産も当然ない。行くべき価値のある風景がどこにもないのだ。ただでさえ観光後進地域で、一番何もない山形は、日本で最も不毛の県といっても過言ではないのである。