エジプト・Al-Azhar UniversityのMahmoud A. Rageh氏らはCOVID-19患者150例を対象に、皮膚病変とCOVID-19の重症度および予後との関連を検討する横断研究を実施。
「皮膚病変はCOVID-19の発症時期および重症度と有意な相関を示し、特に皮膚血栓塞栓症や多形紅斑(EM)様病変が予後不良と関連したことから、皮膚病変はCOVID-19の診断および予後予測に有用な可能性がある」との結果をDermatol Res Pract(2024年10月22日オンライン版)に報告した。
しかし、皮膚病変の出現時期や種類、重症度とCOVID-19の臨床経過および予後との関連について検討した研究は少ない。
エジプト・Al-Azhar UniversityのMahmoud A. Rageh氏らはCOVID-19患者150例を対象に、皮膚病変とCOVID-19の重症度および予後との関連を検討する横断研究を実施。
「皮膚病変はCOVID-19の発症時期および重症度と有意な相関を示し、特に皮膚血栓塞栓症や多形紅斑(EM)様病変が予後不良と関連したことから、皮膚病変はCOVID-19の診断および予後予測に有用な可能性がある」との結果をDermatol Res Pract(2024年10月22日オンライン版)に報告した。
https://medical-tribune.co.jp/news/articles/?blogid=7&entryid=564998
COVID-19 患者の皮膚病変の形態学的および予後価値
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1155/2024/4975523
今回の研究では、横断的研究により、COVID-19の経過全体を通じて皮膚病変の出現と重症度との形態学的および組織病理学的関係を調査している。
COVID-19と確認された症例では、皮膚病変(斑状丘疹、水疱性病変、蕁麻疹性病変、皮膚血栓塞栓性「CT」、多形紅斑様病変「EM様」)が認められた。
この横断研究は、2020年10月から2021年3月までエジプトのカイロにあるアルアズハル大学医学部で実施されました。
結論
この研究では、COVID-19パンデミック中に発生した皮膚病変が、効果的な診断および予後診断の臨床ツールとなる可能性がある。
徹底的な皮膚検査は時間を節約し、医師が正しい診断を下し、結果として早期治療につながる可能性がある。
COVID-19に感染した患者は、他の病気の症状と並行して蕁麻疹を呈することが多い。
COVID-19と診断された患者は、ほとんどの場合、病気の重症度が低~中程度であることを示す斑状丘疹を呈する。
最後に、血管閉塞性病変は病気の後期段階と大きく関連しており、予後不良と関連している。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1155/2024/4975523
エジプトでなくイランのほうで活躍したと思うけど。