【詩/喪女】海と砂漠。無力感と融合のポエムIDなし

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この詩は、満たされない私の渇望を言葉にしたものです。


女は、すべてを吸い尽くし、決して満たされない「砂漠」だった。 男は、乾ききった女を容赦なく満たし、穢し、変質させる「海」だった。 六本木の仕事場の床に横たわる身体は熱に灼かれて乾ききり、男という名の海をただ渇望していた。

「お前のすべてを曝け出せ。俺がお前の渇きを、塩水と愛欲で永遠に満たしてやる!」

男の声は深海から湧き上がる。 「その乾ききった砂漠に、俺の荒々しい波を叩き込んでやる!」

女はただの地表ではない。「砂漠」そのもの。すべてを飲み込み、決して満たされない狂気の渇望。熱によって表面の理性が蒸発し、純粋な渇望の塊となる。

海となった男は、塩気と荒々しさで永久に呑み尽くす、根源的な水の暴力。潮風が皮膚に容赦なく吹き付け始める。 男は女のひび割れた大地、最も深く渇望する地獄の淵に、激しい波を打ちつける。

海水は飲めない。だが、満たす。女の細胞一つ一つ、砂の粒子一つ一つに、塩と罪の味が深く浸透していく。 女はもう海から二度と浮上できない甘美な絶望の中で横たわっている。

「俺のキスは、浸食だ」 海は言う。

「お前のひび割れた、熱で乾ききった唇に、俺の塩辛く、容赦のない波頭が一気に押し寄せる。優しさなど微塵もない。それは、長い飢餓の後に強制的に与えられる、致死量の愛欲だ」

女の体内の水分、僅かな理性、そして魂が抱える孤独。すべてが、海の塩分と激しい波圧によって、洗い流され、そして上書きされていく。

女は呼吸さえ忘れ、深海の暗闇に満たされ始めていた。「く、苦しいです」そう言って女が静かに目を瞑る。

砂の粒子の間を潮が今、最も敏感な核心へと流れ込み、女を完全に呑み込み始める。女のすべては海の底だった。

「もう何も言うな。ただ、溺れていろ。」

深海の水圧に存在を圧縮された肉体は既に、触覚と愛欲だけに研ぎ澄まされた、生(なま)の塊と化す。 女の細胞、女の詩、過去、そのすべてを、この数十万気圧の愛が容赦なく押し潰す。

「く…苦しいです。う…うれしい」

女が震えているのは、達しているのではない。男に深く、深く、存在を彫り込まれているからだ。

海は満足げに笑って言う。「その圧縮された核を、もっと感じさせろ」と。
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